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更新日: 2024.07.26 年収

地方公務員と国家公務員の生涯年収はどれくらいですか? 民間企業よりもかなり多いのでしょうか?

地方公務員と国家公務員の生涯年収はどれくらいですか? 民間企業よりもかなり多いのでしょうか?
安定した収入が得られると人気の公務員。では、地方公務員と国家公務員では、収入に差はあるのでしょうか? また、一般的な会社員と比べ、どの程度の差があるのでしょうか?
 
そこで今回は、国家公務員・地方公務員・会社員の生涯年収を比較します。
FINANCIAL FIELD編集部

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公務員の生涯年収

まずは、国家公務員と地方公務員の生涯年収をそれぞれ計算してみましょう。どちらも22歳大学卒業後に入職し、60歳の定年まで38年間働いたと仮定します。
 
国家公務員・地方公務員ともに段階的に定年年齢を上げており、令和6年度の時点で定年は61歳です。今回は、分かりやすくするために、すべて定年を60歳として考えます。
 

国家公務員の生涯年収

国家公務員の生涯年収を確認しましょう。人事院の「令和5年国家公務員給与の実態」によると、国家公務員の中でもっとも一般的で職員数の多い「一般行政職」の俸給(基本給)は32万2487円、平均給与月額は40万4015円です。
 
平均給与月額とは、俸給と諸手当(超過勤務手当などの所定外給与と、実費弁償的な通勤手当などは除く)の合計額です。なお、令和5年の国家公務員のボーナスは、4.5ヶ月分となります。これらを基に、年収を計算すると表1のようになります。
 


※人事院「令和5年国家公務員給与の実態」を基に筆者作成
 
国家公務員の平均年収(超過勤務手当や通勤手当は除く)はおよそ630万円となります。残業代や通勤手当などは含まれない簡易的な計算ですが、22歳で大学卒業後60歳まで38年間勤務すると、630万円×38で生涯年収は2億3940万円です。
 

地方公務員の生涯年収

地方公務員の年収も、同じように一般行政職で計算しましょう。総務省の「令和5年地方公務員給与実態調査結果等の概要」によると、全地方公共団体の平均給料月額(基本給)は31万5159円、国比較ベースの平均給与月額は35万8824円です。
 
地方公務員のボーナスは、地域によって額が異なりますが、ここでは国家公務員同様の4.5ヶ月分として計算し、年収を出すと表2のようになります。
 


※総務省「令和5年地方公務員給与実態調査結果等の概要」を基に筆者作成
 
地方公務員の年収は、およそ572万円となりました。国家公務員同様に38年間勤務すると、年収は572万円×38で2億1736万円となります。国家公務員のほうが、およそ2000万円生涯年収が多くなりました。
 

会社員の生涯年収

次に、会社員の生涯年収を計算します。厚生労働省の令和5年賃金構造基本統計調査を基に、企業規模10人以上の会社の年収を計算したものが表3です。
 


※厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」を基に筆者作成
 
会社員の年収は、およそ507万円となりました。生涯年収は507万円×38で1億9266万円です。
 
ただし「きまって支給する現金給与額」は、超過勤務手当が含まれた額となっており、超過勤務手当の含まれていない公務員の生涯年収と比べ、少々額が高く計算されている点に注意が必要です。
 

生涯年収は国家公務員がおよそ2億4000万円でもっとも多い

国家公務員・地方公務員の生涯年収は、それぞれおよそ2億4000万円と、2億2000万円となりました。会社員の生涯年収がおよそ2億円のため、どちらも会社員よりも高い額を得られる可能性があるといえるでしょう。
 
国家公務員の給与やボーナスは、人事院の実施する「職種別民間給与実態調査」の数値を基にして決められています。
 
しかし、比較対象とされている企業は「企業規模50人以上かつ事業所規模50人以上の事業所」であり、国内の大多数を占める小規模企業は含まれていません。その結果が、この数字に表れていることも考えられるでしょう。
 

出典

人事院 国家公務員給与の実態令和
総務省 令和5年地方公務員給与実態調査結果等の概要
e-Stat政府統計の総合窓口 賃金構造基本統計調査 / 令和5年賃金構造基本統計調査 一般労働者 産業大分類
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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