更新日: 2024.07.29 年収
勤務先は2年連続「ボーナスなし」でした。今の時期「ボーナスが支給された」という話をよく聞くのですが、実際「支給なし」の会社はどのくらいなのでしょうか…?
本記事では、ボーナスを支給しない企業が全体の何%なのか、また業界ごとのボーナス支給額の平均や支給割合も紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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正社員にボーナス支給がない企業は約3割
日本国内の企業では、年に2回のボーナスが支給されることが一般的です。ただし、ボーナスを支給していない会社も一定数存在します。
そもそもボーナス(賞与)を支給するか否かは企業の判断に委ねられており、支給しないことは違法ではありません。では、実際にどのくらいの企業がボーナスを支給していないのでしょうか。
厚生労働省の「毎月勤労統計調査」によれば、令和5年の年末賞与を支給した事業所の割合は、全産業平均で69.0%でした。
つまり、企業全体のうち、約30%がボーナスを支給していないということになります。数値結果からは、ボーナスを全く支給しない企業は少数派ということになるでしょう。
ただし、ボーナスを支給しない代わりに基本給に含めるなど、企業独自の待遇が用意されているケースもあります。一概にボーナスなしが年収を下げている原因というわけではありません。
しかし、同じ業界でボーナスなしの企業からボーナスありの企業に転職すれば、年収が上がる可能性もあります。これまで身につけたスキルと給与・賞与が見合っていないと感じるなら、転職を検討することも必要でしょう。
【業界別】令和5年年末賞与の平均支給額はいくら?
ボーナスの金額は企業ごとに異なることはもちろんですが、業界ごとに相場が異なります。
「毎月勤労統計調査」から令和5年度の各業界の労働者一人平均賞与額と、支給事業所割合をまとめた結果は図表1のとおりです。
図表1
厚生労働省 毎月勤労統計調査 令和6年2月分結果速報等より筆者作成
業界によって、労働者1人あたりの支給額も支給割合も全く異なります。例えば「電気・ガス業」は平均賞与が80万円超、支給割合も92.0%と非常に高い割合です。一方、飲食サービス業等はボーナスが平均約7万円、支給割合も45.2%と全業界で最も低い水準です。
ボーナスありの企業への転職を希望するなら、業界の賞与平均や支給割合にも注目してみると良いでしょう。
まとめ
ボーナスを受け取れない企業は約3割と決して少なくありませんが、全体から見れば少数派です。1回のボーナスで平均80万円以上を支給する業界もあり、どの業界・企業で働くかによって生涯年収は大きく変わってくるでしょう。
毎年ボーナスとして大きな金額が支給されるのはモチベーションアップになりますが、一概に「ボーナスがあるから良い会社」というわけではなく、実際の仕事内容や働きやすさも大切だと覚えておきましょう。
出典
厚生労働省 毎月勤労統計調査 令和6年2月分結果速報等
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー