更新日: 2024.08.04 年収

子どもが産まれたので、軽自動車から「ヴェルファイア」に買い替えたいです。「年収500万円」ですが買えるでしょうか? 普通車は維持費も高くなりそうなので、心配です…

子どもが産まれたので、軽自動車から「ヴェルファイア」に買い替えたいです。「年収500万円」ですが買えるでしょうか? 普通車は維持費も高くなりそうなので、心配です…
子の誕生は、車の買い替えを検討する一つの機会ともいえます。家族で広々と乗れる大きな車としてファミリー層を中心に人気のトヨタ「ヴェルファイア」ですが、憧れを抱いても、高級車であることから費用面で不安に思う人も多いかもしれません。
 
本記事では年収500万円を想定して、ヴェルファイアの購入費や維持費と生活費のバランスについて解説します。

年収500万円でヴェルファイアは買える?

ヴェルファイアの新車の価格は600万円台後半から800万円以上とグレードなどによりさまざまです。年収500万円の家庭にとって、1年分の収入以上に相当するためとても大きな買い物といえるでしょう。
 
一般的に、車の購入は年収の半分程度までが目安だといわれています。つまり年収500万円の場合、車の購入価格の目安は250万円程度です。ヴェルファイアの価格はこの目安を大きく超えていますが、これはあくまで目安の一つであり絶対的な基準ではありません。年収500万円であっても、工夫することで家計の負担を抑えることができます。
 
例えば、前もって頭金を多めに貯めておくと、ローンの負担を軽減できます。またローン期間を長く設定することで、総支払額は増えますが月々の支払いを減らせます。なるべく低金利のローンを組むことで支払額は安くなるでしょう。
 
仮にヴェルファイアの購入に700万円が必要だとしましょう。頭金200万円、年利2%、10年ローンで計算すると、月々の支払いは約4万6000円になります。これが家計に無理なく払える金額かどうか、よく検討する必要があります。
 

ヴェルファイアの維持費は高いの?

ヴェルファイアのような大型車は、軽自動車に比べて維持費が高くなる傾向にあります。
 
軽自動車の年間税額は1万800円であるのに対し、ヴェルファイアのような普通車の年間税額は4万3500円(排気量2400ccの場合)です。年間で3万円も高くなることが分かります。
 
軽自動車の平均燃費は約20km/Lと考えられるのに対し、ヴェルファイア(ガソリン車)の燃費は約10km/Lです。軽自動車と比べると半分程度の燃費となるため、ガソリン代が倍近くかかることが予想されます。その他にも自動車の任意保険料や車検費用などの維持費も、一般的には軽自動車よりも普通車のほうが高くなります。
 
1年間でガソリン代に6万円、保険料に7万円、車検費用に5万円(2年ごと10万円を年割)かかるとすると、税金を合わせた1年あたりの維持費は年間20万円を超えます。
 
維持費を少しでも抑えるためには、ハイブリッド車など燃費の良いモデルを選び、保険料の見直しを定期的に行うことが大切です。また車検はディーラーではなく割安なガソリンスタンドなどに依頼することで費用を抑えられるでしょう。
 

長期的な視点で、予算に合った選択を

ヴェルファイアはファミリー層に人気の車ですが、車体価格や維持費が高い傾向にあります。年収500万円の家庭がヴェルファイアを購入するとなると、家計に与える影響が大きいといえるでしょう。
 
ゆくゆくは子どもの教育費など、多額のお金がかかることも予想されます。まずは本当に大型車が必要か、家族の人数や使用目的を再確認しましょう。家計の収支をしっかりと把握した上で、車の購入費用だけでなく維持費も含めて長期的な視点で考えてくださいね。
 

出典

トヨタ ヴェルファイア
 
執筆者:山田麻耶
FP2級

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