50代の平均年収・ボーナス額は「大手企業」「中小企業」でどれだけ変わる?
配信日: 2024.08.17
例えば、管理職や専門職などのポジションに就くことが多く、年収も高く、ボーナスも年間数回もらえるところもあるでしょう。
一方、中小企業では、規模や収益性の制約があるため、50代の年収は大手企業に比べて低くなりがちです。年収は大企業と比較して低く、ボーナスも出る企業と出ない企業が出てくるようです。
ここでは、50代での大手企業、中小企業勤務の場合の年収やボーナス額について紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
「大手企業」「中小企業」における50代の平均年収
「大手企業」「中小企業」における50代の平均年収はいくらになるのでしょうか。今回は、厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」を基に、常用労働者が1000人以上を大企業、常用労働者が100~999人を中企業、常用労働者が10~99人の会社を小企業と区分しています。
大手企業の平均年収
厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査の概況」を基に、大手企業の男女合計の平均収入を年換算すると、50歳~54歳で500万8800円、55歳~59歳で515万1600円です。そのため、単純に考えると50代の平均年収は508万200円になります。月収に換算すると42万3350円です。
中小企業の平均年収
同資料によると、中小企業の男女合計の平均年収は50歳~54歳の場合、中企業で433万3200円、小企業で396万円です。また、55歳~59歳の場合、平均年収は中企業で441万円、小企業で391万6800円です。
そのため、単純に考えると50代の平均年収は中企業で437万1600円、小企業で393万8400円になり、参考までに月収に直すと中企業で36万4300円、小企業で32万8200円となります。
大企業と比較すると、中企業と小企業との年収差は少なくないことが分かるでしょう。
年収は役職や勤務先でも変わることを理解しよう!
ここまで大手企業と中小企業の年収の違いについて説明してきましたが、年収は役職がある場合や産業別でも大きく変わってきます。
例えば、役職に就いている場合の役職手当です。東京労働局の調査では部長職で約8~10万円、課長職で約5万円、月に支給されるようです。
また、産業別でも大きく異なり、宿泊業、飲食サービス業の50代平均月収は29万円ほどなので、賞与を除いた平均年収額は350万円弱です。一方電気・ガス・熱供給・水道業の50代平均月収は52万円ほどなので、こちらも賞与を除いて計算すると年収は625万円程度です。この二つの業種においては2倍近く差があります。
年収が役職や産業別によって左右されることは理解しておきましょう。
出典
厚生労働省 令和5年賃金構造基本統計調査の概況(9.10ページ)
東京労働局 中小企業の賃金事情(令和5年版)調査結果の概要 2.賃金事情(17ページ)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー