更新日: 2024.08.17 年収

28歳会社員ですが、トヨタの「ハイラックス」がどうしても欲しいです。年収300万円ですが、400万円もする新車を「ローン」で購入できますか?

28歳会社員ですが、トヨタの「ハイラックス」がどうしても欲しいです。年収300万円ですが、400万円もする新車を「ローン」で購入できますか?
今や日本でミニバンと同じくらい人気のジャンルになった「SUV」。そのなかでも数少ないピックアップトラックとして知られているトヨタのハイラックスを年収300万円で購入することはできるのでしょうか。
 
本記事では年収300万円の人はハイラックスを購入できるか、「新車」「中古車」でシミュレーションしてみました。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

トヨタ「ハイラックス」の価格はいくら?

ハイラックスは1968年に誕生した、トヨタのピックアップトラックです。「2.4L直4ディーゼルエンジン」「パートタイム4WD」を搭載する本格的オフローダーとして人気を博しています。
 
そんなハイラックスの車両本体価格には3つのグレードがあります。中間グレードにあたるZ“GR SPORT”の車両本体価格は431万2000円で、税金と諸費用を加えると支払総額は442万2500円です(2024年7月22日時点)。
 
年収300万円の人の場合、手取りが収入の80%と仮定すると240万円なので、新車を購入すると1年間の手取り年収の2倍近い金額を支払うことになります。現金一括払いが困難な場合、金融機関のマイカーローンを利用することになるでしょう。
 
JAバンクのマイカーローンを金利年3.0%・借り入れ期間10年で借りた場合、450万円を借りてハイラックスを新車で購入すると毎月の返済額は約4万3500円、返済総額は約521万円です。
 
手取り年収240万円の人で賞与が年2回20万円ずつ支給されているとすると、毎月の手取りは約16万7000円と計算できます。一人暮らしで家賃が5万円と仮定すると残りは約11万7000円しかなく、残ったお金の約37%をマイカーローンの返済に充てるのは、現実的に難しいでしょう。
 

ハイラックスは中古でもあまり値下がりしていない

新車でハイラックスの購入が難しいなら、ほかの方法も検討しましょう。例えば中古車を購入する方法もあります。ただ、日本で数少ないピックアップトラックという特徴やSUV人気などがあり、中古車市場でもあまり値下がりしていません。
 
中古車は装備によっても車両本体価格は大きく変わりますが、「2020年式」「走行距離2万7000km」という条件では車両本体価格が385万円、支払総額が約399万円の商品が見つかりました(2024年7月20日時点)。
 
前述の新車購入と同じ条件でマイカーローンの毎月返済額を試算してみたところ、400万円を借りると毎月の返済額は約3万8500円、返済総額は約463万円です。毎月の支払負担はかなり下がったものの、手取りから家賃5万円を引いた残りの11万7000円の約33%を占める金額です。
 
中古なら「年式が古いもので妥協する」「走行距離が長いハイラックスを選ぶ」などの対策でもう少し安くなる可能性もありますが、いずれにしても年収300万円の人が購入するのは現実的ではないかもしれません。
 

たまにレンタカーで乗るという選択肢も

どうしてもハイラックスのオーナーになりたい気持ちが強い人には向きませんが、レンタカーを利用する方法もあります。
 
例えば某レンタカー店では、24時間1万5000円、1日追加ごとに1万5000円でハイラックスをレンタルできます。キャンプやドライブでハイラックスに乗りたい人は、1泊2日でも3万円あればハイラックスのオーナーの気持ちが味わえるでしょう。
 
普段は軽自動車やコンパクトカーを運転し、特別なお出かけのときにレンタルする方法なら年収300万円の人でも無理なくハイラックスに乗れるのではないでしょうか。
 

まとめ

車の購入に充てられるお金は年収(総支給額)ではなく、税金や社会保険料などが差し引かれた「手取り」年収で検討するべきです。年収300万円の人の手取り年収を240万円と仮定した場合、ローンを組んでハイラックスを購入するのは新車でも中古車でもシミュレーション上ではかなり難しいと言わざるを得ません。
 
レンタカーで必要なときに借りるなど、考え方を変えてみるとハイラックスに手軽に乗れるようになるでしょう。
 

出典

JAバンク 各種ローン返済シミュレーション
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

PR
ライターさん募集