更新日: 2024.08.22 年収

パパ友の送迎車が、まさかの「ベンツ」でした。一体どれだけの収入があるのでしょうか?

パパ友の送迎車が、まさかの「ベンツ」でした。一体どれだけの収入があるのでしょうか?
普段何気なく話しているパパ友が、高級車ベンツの送迎車で現れたら、誰でも驚いてしまうでしょう。ベンツは高級車の代名詞であり、所有するには相当な収入が必要です。一体どれだけの収入があれば、ベンツを所有することができるのでしょうか。
 
この記事では、ベンツを所有するための収入の目安や必要な経費について詳しくみていきます。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

ベンツの価格

価格.comでは、ベンツの人気順ランキングと価格を公開しています。ベンツの価格はモデルや仕様によって異なりますが、一般的には表1のような価格帯となっています。
 
表1

新車価格 中古車価格
Gクラス 2018年モデル 1294~2110万円 720~3700万円
Aクラス 2018年モデル 484~559万円 145~1160万円
GLBクラス 2020年モデル 627~815万円 388~944万円
Cクラスセダン2021年モデル 698~752万円 422~996万円
Cクラスセダン2014年モデル 436~725万円 85~587万円
GLEクラス 2019年モデル 1268~1510万円 616~1800万円
GLCクラス 2023年モデル 839~998万円 567~1078万円
Eクラスセダン2016年モデル 675~1212万円 178~1078万円
GLAクラス 2020年モデル 588~806万円 376~834万円
Eクラスステーションワゴン2010年モデル 630~1212万円 67~708万円

筆者作成
 
表1の価格帯から、ベンツを所有するためにはかなりの経済的余裕が必要であることがわかります。たとえば、人気のGクラスの新車価格は1294~2110万円であり、中古車でも720~3700万円と高額です。その他のモデルも新車・中古車ともに数百万円から数千万円の価格帯となっています。
 
このような高額な車を所有するためには、高収入であることが前提です。ベンツ本体の購入代金だけでなく、維持費や保険料も高額になるため、安定した収入源が求められます。
 
次に、ベンツの購入に必要な収入や維持費についてみていきましょう。
 

車の年間平均維持費

総務省「家計調査報告 〔 家計収支編 〕 2023年(令和5年)平均結果」によれば、2人以上の世帯における自動車等関係費の月平均額は2万5316円でした。年間で換算すると約30万192円になります。この年間30万円の中には、車検費用・税金・保険料・ガソリン代・修理・メンテナンス費用などが含まれます。
 

ベンツの維持費は国産車より高め

ベンツは国産車と比較して以下の3つの理由から維持費が高くなりがちだと言われています。
 

・燃費が悪い
・任意保険が高い
・修理代が高い

 
近年では、輸入車でも燃費の良いモデルが増えていますが、依然として国産車に比べると燃費性能が劣ることが多いようです。また、ベンツの任意保険料は、保険会社やプランに関係なく国産車より高くなる傾向があります。
 
さらに、ベンツに限らず、輸入車の修理代は高額になりやすいです。輸入車の部品は国外から取り寄せるため、輸入コストがかかり、その分部品代が高くなります。
 
2人以上の世帯における自動車関連費の年間維持費は約30万192円ですが、故障や修理の頻度が高まることで、維持費がさらに増加する可能性が高くなるでしょう。
 

ベンツのCクラスを購入するのに必要な年収

500万円のベンツCクラスを購入し、年間30万円の維持費がかかるとします。500万円の購入費をすべてローン(金利は0.3%)で賄うと仮定して年収を算出してみましょう。
 

・車の購入価格: 500万円
・年間維持費: 30万円
・ローン金利: 0.3%
・ローン期間: 5年間

 
5年間でローンを返済するとすれば、月々の支払いは、8万3416円です。年間の返済額は8万3416円×12=100万992円です。ローンの年間返済に年間維持費を合計すると130万992円になります。
 
一般的なルールとして、車の年間維持費やローン返済額は年収の20%以下程にするとよいとされています。130万992円が年収の20%以下になるとすれば、計算式は以下の通りです。
 
130万992円÷0.2=654万960円
 
ベンツのCクラスを購入し、年間30万円の維持費を負担するためには、654万円以上の年収があることが理想的です。
 

ベンツのCクラスを購入するには年収654万円以上が必要

500万円でベンツのCクラスを購入し、年間30万円の維持費を負担するためには、年収654万円以上あることが理想的です。ただし、これはあくまで目安であり、ローンの利用状況や他の支出項目によっても変わる可能性があります。
 
パパ友がどのような経済状況でベンツを所有しているのかは分かりませんが、ベンツを所有するためにはある程度の収入が必要であることは確かです。
 

出典

価格.com メルセデス・ベンツの新車情報・自動車カタログ
総務省 家計調査報告 〔 家計収支編 〕 2023年(令和5年)平均結果 P5表Ⅰ-1-1 消費支出の費目別対前年増減率(二人以上の世帯)-2023 年-を参照
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

PR
FF_お金にまつわる悩み・疑問 ライターさん募集