更新日: 2024.08.24 年収

社会人1年目の息子が中古のトヨタ86を「260万円」で購入するそうです。月収「19万円」でも買えるのでしょうか…?

社会人1年目の息子が中古のトヨタ86を「260万円」で購入するそうです。月収「19万円」でも買えるのでしょうか…?
自分の年収がそれほど高くない場合に、年収以上の車を購入できるか疑問に思う方もいるでしょう。一定の条件はありますが、条件を満たせば年収以上の車でも購入できる可能性があります。
 
今回は、1983年にトヨタが発売したスポーツカーで中古車市場でも人気のあるトヨタ86を例にして、社会人1年目で月収がそれほど高くない状態でも購入できるかを解説します。ローンを利用する際の返済シミュレーションや購入後の維持費などもご紹介しているため、参考にしてください。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

車を購入する際の年収の目安

車を購入する際は、自分の年収の半分程度または半分以下の価格が目安とされています。今回の場合だと、月収19万円であるため単純計算で年収換算すると228万円となり、数字上は260万円のトヨタ86は購入が難しいかもしれません。
 
トヨタが販売している認定中古車では、最も安いトヨタ86で100万円程度で購入できるものも存在します(2024年8月時点)。100万円程度であれば月収19万円でも車を購入する際の年収の目安に当てはまるため、問題なく購入できるでしょう。
 
ただし、目安の年収以上の車でも、頭金を用意できる、貯蓄がある、ローンを利用するなどのケースでは購入できる可能性があります。
 

年収以上の車をローンで購入する方法

社会人1年目で年収もそれほど高くない状態で車を購入する際は、ローンで購入するケースが一般的でしょう。車を購入する際に利用できるローンの種類には以下のようなものがあげられます。
 

・銀行系ローン
・ディーラー系ローン
・自社ローン

 
銀行系ローンは金利が安いですが、審査が厳しく時間もかかる特徴があります。ディーラー系ローンは銀行系ローンと比べて金利は高いですが審査が早い傾向にあり、なるべく迅速に対応したい方には向いているでしょう。
 
さらに車の販売店独自で用意している自社ローンは、金利がかからず審査にも比較的通りやすいとされています。ただし、自社ローンの場合は金利に相当する手数料などが上乗せされているケースが多いため、支払い総額が高額になる可能性もある点には注意が必要です。
 

トヨタ86の返済シミュレーション

ここでは銀行系ローンで260万円の中古のトヨタ86を購入する場合の返済シミュレーションを確認してみましょう。
 
ローンの返済条件は以下の通りとします。
 

・年収228万円(19万円×12ヶ月)
・借入希望金額260万円(全額)
・頭金なし
・ボーナス増額返済額なし
・金利(年利1.2%〜3.8%)
・返済期間3、5、8年

 
返済期間における返済額の目安は以下の通りです。
 

・返済期間3年:7万3566円〜7万6531円
・返済期間5年:4万4667円〜4万7648円
・返済期間8年:2万8417円〜3万1450円

 
一般的に、月々のローン返済額は収入の25〜35%以下が推奨されており、上記の条件のなかだと返済期間が5年以上が当てはまります。ただし、返済期間が長くなればなるほど金利も長い間支払わなければいけないため、総支払額は多くなります。
 

購入後の維持費も考慮したうえで検討する

車を購入する際は、毎月の返済額にくわえて購入後の維持費も考慮することが重要です。車の購入後の維持費には以下のようなものがかかります。
 

・自動車税
・車検費用
・ガソリン代
・駐車場代
・必要に応じてかかるメンテナンス代

 
自動車税と車検費用に関しては年単位でかかる費用ですが、ガソリン代や駐車場代などはほぼ毎月かかってくる費用となります。中古車の場合は年式や走行距離にもよりますが、新車よりもメンテナンスのための費用がかさむ可能性もあります。
 
毎月の返済額にこれらの維持費もくわえて無理なく支払えるかどうか事前に確認をしておきましょう。
 

月収19万円でも260万円の中古のトヨタ86を購入できる可能性がある

車を購入する際は、自分の年収の半分または半分以下が費用の目安とされています。ただし、頭金を用意できる、十分な貯蓄がある、ローンを利用するなどのケースでは、年収より高い車でも購入できるでしょう。
 
月収19万円で260万円の中古のトヨタ86を購入する際にローンを利用した今回の場合は、返済期間を5年以上にすれば、生活に大きな負担をかけず購入できる可能性があります。なお購入後は維持費が毎月かかるため、維持費も考慮したうえで無理なく返済できる計画を事前に立てておくとよいでしょう。
 

出典

トヨタ自動車株式会社 トヨタ認定中古車 86の中古車
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

PR
FF_お金にまつわる悩み・疑問 ライターさん募集