更新日: 2024.09.10 年収

毎日「ジム通い」している専業主婦のママ友。旦那さんは「消防士」なのですが、どのくらいの収入があるのでしょうか?

毎日「ジム通い」している専業主婦のママ友。旦那さんは「消防士」なのですが、どのくらいの収入があるのでしょうか?
消防官は給料が高いというイメージを持っている人もいるのではないでしょうか。例えば、夫を消防官にもつ専業主婦の妻がいて、毎日ジムに通っているくらい生活に余裕があるとしたら、年収はどのくらいなのか、疑問に感じる方もいるでしょう。
 
そこで本記事では、消防官の年収と平均年収の比較を行いました。また、今回のケースのように消防官の手取り年収に対するジムの年間費用の割合も紹介しますので、興味のある方はぜひご覧ください。
FINANCIAL FIELD編集部

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消防官の年収と平均年収の比較

厚生労働省の「職業情報提供サイト(日本版O-NET)jobtag」によると、消防官の平均年収は350万2000円です。
 
一方、厚生労働省の「令和5年度賃金構造基本統計調査」よると、従業員10名以上の企業に勤める一般労働者の平均月収は34万6700円、年間平均賞与などは90万9000円です。「平均月収×12ヶ月+平均賞与など」を予想平均年収とすると、506万9400円になります。
 
以上より、消防官の平均年収は平均的な労働者の年収を156万7400円下回っていることが分かります。ただし、今回提示した消防官の年収はあくまで平均です。実際は役職や年齢などによって異なる点にご注意ください。
 

ジムの年間費用相場

ジムの費用は店舗の種類によっても異なります。そこで本記事では、ジムを以下の4種類に分類し、それぞれの年間費用相場を解説します。

・会員制スポーツジム:会員制のスポーツジム。プールやスタジオなどが併設されている店舗もある。
 
・24時間ジム:24時間利用できるジム。店舗によっては、スタッフ不在の時間帯がある。
 
・公営ジム:自治体が運営しているジム。
 
・パーソナルトレーニングジム:パーソナルトレーナーからマンツーマン指導を受けられるジム。

それぞれのジムの年間費用について調査したところ、相場は表1の通りです。
 
表1

ジムの種類 年間費用相場
会員制スポーツジム 3万6000~12万円
24時間ジム 3万6000~12万円
公営ジム 3万6500~29万2000円
(※365日利用した場合)
パーソナルトレーニングジム 36万~120万円

※筆者作成
 
金額が最も低いのは24時間ジムと会員制スポーツジムの3万6000円のケース、最も高いのはパーソナルトレーニングジムの120万円のケースです。
 
なお、表1では24時間ジムや会員制スポーツジムよりも割高となっている公営ジムですが、一般的には低価格で利用できるジムとして知られています。ただし、公営ジムは都度払い制を採用しているところが多い傾向にあるようです。そのため、公営ジムを毎日利用する場合は、月額制の店舗よりも費用が高くなる可能性があります。
 

消防官の手取り年収に対するジムの年間費用の割合

消防官の年収とジムの年間費用を比較するためには、年収の手取り額を算出しなければなりません。一般的に、額面は手取りの7~8割とされます。したがって、前述の消防官の平均年収を基に考えると、手取りは245万1400〜280万1600円の範囲と推測できるでしょう。
 
この金額を基に、「手取り年収に占めるジムの年間費用の割合」を計算したものが表2です。
 
表2

ジムの種類 消防官の平均手取り年収に対する年間費用の割合
会員制スポーツジム 1.29~4.9%
24時間ジム 1.29~4.9%
公営ジム 1.3~11.91%
パーソナルトレーニングジム 12.85~49%

※筆者作成
 
会員制スポーツジム、24時間ジム、公営ジムのなかには1.3%前後の負担にとどまるものもありますが、パーソナルトレーニングジムの場合は、最大で年収の49%に達することが分かります。
 
なお、2023年の総務省の「家計調査(家計収支編)」によると、「二人以上の世帯のうち勤労者世帯」は、勤め先収入(55万4801 円)の平均5.63%を教養娯楽費に使っています。手取りを額面の7~8割とすると、額面に占める教養娯楽費は約7.04~8.04%と推測可能です。
 
会員制のスポーツジムや24時間のジムの場合は、教養娯楽費の範囲におさまっていることが分かるでしょう。
 

消防官の平均年収は350万2000円|労働者の平均年収を約160万円下回る

消防官の平均年収は350万2000円であり、平均的な労働者の年収506万9400円を156万7400円下回ります。一方、ジムの年間費用相場は3万6000~120万円です。消防官の手取り年収に対して1.29~49%を占める計算となります。
 
以上の点から、モデルケースの「ジムに毎日通っている消防官の妻」が会員制または24時間ジムに通っている場合は、年収の許容範囲内にジム費用をおさえられていると考えられます。また、ジムにお金をかけている分、家から近い店舗を選んで交通費をおさえたり、食費や娯楽費などのジム以外の支出を削減したりといった工夫をしているかもしれません。
 

出典

厚生労働省 職業情報提供サイト(日本版O-NET)jobtag 消防官
総務省統計局 政府統計の総合窓口(e-Stat) 賃金構造基本統計調査 令和5年賃金構造基本統計調査 一般労働者 産業大分類/第1表
総務省 家計調査報告〔家計収支編〕 2023年(令和5年)平均結果の概要(12ページ)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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