更新日: 2024.09.19 年収
「看護師」と「放射線技師」で進路を迷っている高校2年生です。年収はどちらが高いのでしょうか?
本記事では、看護師と放射線技師の平均年収をご紹介します。それぞれの職業の仕事内容や向いている人の特徴も解説しているため、参考にしてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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看護師の平均年収
厚生労働省の職業情報提供サイト「jobtag」によると、看護師の平均年収は508万2000円です。年齢別でみると、20代後半から50代後半にかけてゆるやかに年収が上がっていき、50代後半で585万9300円と最も高い年収となっています。
また、看護師でも大学病院や一般病院、クリニックなどの勤務する医療機関によっても年収に差が生まれる可能性があります。
放射線技師の平均年収
厚生労働省の職業情報提供サイト「jobtag」によると、診療放射線技師の平均年収は537万円です。放射線技師の場合も20代後半から50代後半にかけて年収が右肩上がりで、50代後半で749万2900円が最も高い年収となっています。
看護師と比べると最も高い年収でおよそ163万円の差があるため、放射線技師の方が高い年収を得られる可能性があると考えられます。
看護師の仕事内容と向いている人の特徴
大学病院や一般病院などに勤務する看護師は、入院患者の対応を行う病棟看護師や外来患者に対応する外来看護師などに分かれており、病院のなかでも仕事内容が異なるようです。
病棟看護師の場合は、入院患者の援助や薬、食事の管理などを24時間体制で行わなければいけないため、夜勤ありでの働き方が多くなる傾向にあるようです。一方で外来看護師は、夜勤はあまりなく、外来患者の注射や予防接種などの診察の補助、家族への指導がメインの仕事内容になるといわれています。
クリニックで働く看護師の場合は基本的に日勤となり、患者の問診や採血などの診察補助がメイン業務となります。それだけでなく、医療器具の洗浄や滅菌などの業務も行わなければいけません。
看護師の仕事は、患者やそのご家族と密接にかかわる仕事であるため、コミュニケーション能力が高く、責任感のある方は向いている職業といえるでしょう。さらに、病棟看護師などは夜勤なども行うため、体力面や精神面にも自信のある方に適していると考えられます。
放射線技師の仕事内容と向いている人の特徴
放射線技師とは、人体に放射線を照射して診療画像を撮ったり、放射線治療を行ったりする人のことです。また、MRI検査や超音波検査(エコー検査)、眼底検査などの放射線を使用しない業務も行うケースもあるようです。
放射線技師が働く場所は、看護師と同様に大学病院や一般病院、クリニックでの勤務があげられるでしょう。それ以外にも医療機器を開発する企業や、医療とは関係のない放射線を使用する電力会社や発電所などでも働くことができます。
また、放射線技師の仕事が向いている人の特徴としては、好奇心や探究心がある人、細かい作業が得意な人などがあげられます。放射線技師は放射線の知識以外にも機械や人体などについて幅広い知識が求められるため、新しいことに対して常に学ぶ姿勢がある人にはやりがいを持って働けると考えられます。
さらに、放射線を扱う仕事は一歩間違えば、患者へ健康被害の影響を与えてしまう可能性があります。その点から、細かい作業を慎重かつ丁寧に行える人も放射線技師に向いているといえるでしょう。
看護師よりも放射線技師の方が平均年収は高い
厚生労働省の情報によると、看護師の平均年収は508万2000円、放射線技師の平均年収は537万円となっており、30万円程度の年収差があります。
ただし、看護師は勤務する医療機関により給与形態が異なる可能性があるため、平均年収よりも多くもらっているケースもあるでしょう。年収だけでなく、ご紹介したそれぞれの仕事内容や向いている人の特徴を踏まえたうえで、将来の進路を決めてみましょう。
出典
厚生労働省 職業情報提供サイト(日本版O-NET)jobtag 看護師
厚生労働省 職業情報提供サイト(日本版O-NET)jobtag 診療放射線技師
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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