更新日: 2024.09.30 年収

事務員としての年収を上げるために“医療事務”に転職するか検討中です。一般事務よりも給与はよいですよね?

事務員としての年収を上げるために“医療事務”に転職するか検討中です。一般事務よりも給与はよいですよね?
事務職には一般事務だけでなく、営業事務・経理事務・貿易事務・学校事務・医療事務など、さまざまな種類があります。中には、一般事務よりも専門的な事務職のほうが年収は高いのではと考えて、転職を検討する方もいるでしょう。例えば一般事務から医療事務への転職では、年収は高くなるのでしょうか。
 
今回は一般事務と医療事務の仕事内容や平均年収を比較してみました。事務員が年収アップを目指すための方法もご紹介しますので参考にしてみてください。
FINANCIAL FIELD編集部

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医療事務は一般事務よりも給与がよい?

同じ事務員でも、事務職の種類によって仕事内容や平均年収は異なります。厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」によると、それぞれの仕事内容や平均年収は以下の通りです。
 

一般事務の仕事内容と平均年収

一般事務は「特定の分野の事務を専門的に行うものではなく、様々な定型的な事務の仕事」を行います。仕事内容は企業によって異なりますが、おもに文書の作成や管理・メール対応・伝票の作成や管理・各種台帳の管理・データ入力などが中心です。
 
一般事務は、特に学歴や資格は必要とされていません。入職後は補助的な業務から始めて経験やスキルを向上させます。定型的な仕事が多いため、正確さ・注意力・几帳面さが必要で、繁忙期にはスピードも求められます。
 
平均賃金は以下の通りです。

●年収:510万9000円(平均年齢:44.2歳)
●求人賃金(月額):20万円

 

医療事務の仕事内容と平均年収

医療事務は「医療機関において、診療報酬を請求するための書類の作成を行ったり、窓口において、外来の受付、医療費の請求、入退院の手続など」を行います。具体的には診察が終わった患者が自己負担する金額を計算したり、保険診療ではレセプト(診療報酬請求明細書)を作成してチェックしたりします。
 
医療事務も特に学歴や資格は必要ありませんが、専門学校や通信教育などで医療事務に関する知識を学んでから入職するケースが多いようです。診療報酬点数の計算など反復作業が多いため、集中力を保って着実に仕事をこなせる粘り強さや、ミスに気付く注意力が求められます。
 
平均賃金は以下の通りです。

●年収:478万3000円(平均年齢:43.5歳)
●求人賃金(月額):19万3000円

 

事務員が年収を上げる方法

平均年収は医療事務より一般事務のほうが高いという結果になりました。しかし、同じ事務員でも職場によって給与は異なるため、一般事務から医療事務に転職すると年収が下がるとは一概にいえません。年収を上げるには、以下の方法が考えられます。
 
・実務で役立つ資格を取得する
 
事務員になるために特に必要な資格はありませんが、実務に役立つ資格を取得することで、資格手当が付く場合もあります。例えば介護事務・医療事務職員を募集している会社の中には、介護福祉士・社会福祉士・介護支援専門員の資格取得者には資格手当として月1万円を支給している所もあるようです。
 
一般事務やそのほかの事務職でも、何らかの資格に対して手当を支給している可能性があるので、確認してみるとよいでしょう。
 
・今よりも給与や手当が充実した職場を探す
 
現職で希望している年収が期待できない場合は、今よりも給与や手当が充実している職場を探してもよいでしょう。実務経験のある人材を優遇する求人があれば、自己アピールをすることで年収アップが期待できるかもしれません。給与水準が高いといわれている業界や都市部の会社を選ぶことで、年収アップが狙える場合もあるようです。
 

平均年収は医療事務より一般事務のほうが高い! 事務員は職場選びや資格取得などで年収アップの可能性あり

平均年収を比較したところ、一般事務のほうが医療事務よりも高いことが分かりました。しかし、職場によって給与には差があるため、医療事務へ転職すると年収が下がるとは一概にいえません。
 
実務経験をアピールしたり、何らかの資格を取得することで手当が付いたりして、年収がアップする可能性も考えられます。例えば、業界によっては介護福祉士・社会福祉士などの資格があると手当がもらえる職場もあるようなので、年収を上げたい方は検討しましょう。
 

出典

厚生労働省 職業情報提供サイト(日本版O-NET) job tag 一般事務
厚生労働省 職業情報提供サイト(日本版O-NET) job tag 医療事務
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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