更新日: 2024.10.03 年収

「警察官」と「消防士」のどちらになるかで迷っている高校生の息子。共通点が多いイメージがあるのですが、仕事内容やシフトはどのように異なるのでしょうか? また、「年収」にはどれだけの差がありますか?

「警察官」と「消防士」のどちらになるかで迷っている高校生の息子。共通点が多いイメージがあるのですが、仕事内容やシフトはどのように異なるのでしょうか? また、「年収」にはどれだけの差がありますか?
警察官と消防士は将来就きたい職業として人気があります。どちらも公務員であったり、就くためには試験があったりと共通点がたくさんあります。
 
今回の記事では、警察官と消防士の仕事内容はどのような違いがあるのか、またシフトや年収の差について解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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警察官について

警察官の仕事はある程度理解している人も多いと思いますが、改めてどんな職業なのかを確認してみましょう。
 

仕事内容

警察官の中でも以下のように種類があり、それぞれ仕事内容が異なります。
 
表1

生活安全警察 ・防犯対策や防犯教室
・子ども・女性の安全対策
・サイバー犯罪対策
・少年犯罪対策、立ち直り支援
・風俗営業、古物営業、鉄砲などの許認可
・環境犯罪や経済犯罪の取り締まり
地域警察 ・管内のパトロール、巡回
・遺失届・拾得物対応、地理案内
・事件、事故発生時の初動対応
・防犯指導
・犯罪者検挙
・犯罪の未然防止活動
・交通指導取り締まり
・事故防止活動
刑事警察 ・事件の捜査、聞き込みなど
・犯人の取り調べ
・鑑識
・検視
交通警察 ・白バイやパトカーによる交通指導取り締まり
・交通事故捜査
・交通整理、交通規制
・道路標識の整備、道路使用許可
・運転免許に関する事務
・交通安全教育
警備警察 ・要人警護
・治安警備
・国際テロ対策
・不法滞在者の取り締まり
・災害救助
・爆発物や化学物質の処理
総務・警務警察 ・議会や公安委員会との連絡や調整
・広報活動、音楽隊
・予算管理
・装備資機材の整備や開発
・犯罪被害者支援
・人材育成

警察庁のHPを基に筆者作成
 
警察官は大きく6つの仕事内容に分かれており、交通や犯罪など職種によって対応するものが分かれています。
 

シフト

警察官は24時間体制で勤務にあたります。シフトは3交替制または4交替制となっています。3交替制の場合は3班に分けて当直(または日勤)・非番・公休をローテーションします。
 
4交替制の場合は4班に分けて、日勤・当直・非番・公休をローテーションします。4交替制は警視庁管内の警察署が取り入れており、夜間に起こる事故や事件が多いために署員の負担を減らす目的で導入されています。
 

消防士について

消防士は火事の際に活躍するイメージが強いですが、それ以外にも仕事があります。以下で具体的に解説します。
 

仕事内容

消防士の仕事内容の一例を紹介します。


・火災時の消火活動
・病院へ搬送する救急活動
・事故や災害などの救助活動
・予防活動、防災活動

上記の仕事は、それぞれの消防本部や消防署内での専門部隊が行っています。火災の消火活動だけでなく、救助活動も消防士の仕事の一つです。
 

シフト

消防士の勤務体制は毎日勤務と交替制の2つです。多くの消防士が交替勤務で働いています。
 
交替制は2部制の場合、2つのグループに分かれて勤務と休みを一日交替で行います。3部制の場合は、1日勤務し、2日休むというサイクルで行います。全国で約50%が2部制、30%が3部制となっています。
 
一方、毎日勤務は8時30分から17時30分までの勤務で、土日祝休みとなっています。毎日勤務は20%の職員に当てはまり、本庁や予防業務の職員、管理職の職員に導入されています。
 

警察官の年収

警察官の平均年収は700万円です。令和5年地方公務員給与実態調査によると、警察官(地方公務員)の平均給料月額は36万9082円(扶養、地域手当含む)となっています。
 
警察官は国家公務員と地方公務員で差があり、国家公務員の方が給料は高くなります。経験年数や対応した仕事による手当もあるので、年数を重ねると年収も上がるでしょう。
 
また、高卒と大卒で初任給は異なりますが、経験年数や階級に応じて変わってくるので学歴はあまり気にならないでしょう。
 

消防士の年収

消防士の平均年収は650万円となっています。令和5年地方公務員給与実態調査によると、消防士の平均給料月額は33万9802円(扶養、地域手当含む)となっています。
 
また、大学卒業程度の消防官採用試験、専門・短大卒業程度の消防官採用試験、高卒程度の消防官採用試験があり、受検する試験によって給与が異なります。さらに大きな消防本部に属したり、役職が上がったりすると給与は高くなります。
 

自分に合った仕事を選ぼう

警察官と消防士は似ているようで違います。年収に大きな差はなく、どちらも責任の大きい仕事なので高い設定となっています。仕事内容や勤務体制も違うので、よく理解したうえで、どちらの職業が自分に合っているのかを考えましょう。
 

出典

警察庁
資格の講座 警察官の平均年収はどのくらい?
資格の講座 消防士の平均年収はいくら?
総務省 令和5年地方公務員給与実態調査 第1表の1 団体区分別、男女別、会計別、職員別職員数及び平均基本給月額
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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