結婚相手に求める理想の年収が「600万円」って本当ですか?実際の年収は「地域差」があると思いますが「都市部」では普通の水準なのでしょうか?
配信日: 2024.10.10
本記事では、理想年収と実際の年収はどのくらい違うのか解説します。理想年収の実態が知りたい方や、地域別で比べた水準が知りたい方はぜひ参考にしてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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結婚相手に求める年収はいくら?
株式会社ベーシックが行った「結婚相手に求める条件に関する意識調査」によると、女性が男性に求める理想の年収と割合は、表1の通りです。
表1
理想の年収 | 割合 |
---|---|
300万円未満 | 0.9% |
300〜399万円 | 5.7% |
400〜499万円 | 17.5% |
500〜599万円 | 21.3% |
600〜699万円 | 20.9% |
700〜799万円 | 10.9% |
800〜899万円 | 9.5% |
900〜999万円 | 0.5% |
1000万円以上 | 7.6% |
※株式会社ベーシック「理想の結婚相手は年収500〜599万の少し背の高い年上男性 回答者の90%が最低条件として年収300万円以上の男性を希望」を基に筆者作成
表1から、「500〜599万円」が21.3%、「600〜699万円」が20.9%となっており、500〜699万円で全体の4割以上を占めています。
しかし、同調査によると、愛があれば理想の年収に届いていなくても乗り越えられると回答されている方もいるようです。
愛があれば乗り越えられると思う最低条件に当てはまる年収は、「300〜399万円」が34.1%、「400〜499万円」が28.0%となっており、理想年収よりも100〜200万円程度下がっています。ほかにも結婚相手に求める学歴や身長差などを調査していますが、最低でも300万円以上の収入が必要と考える人が多いようです。
理想の年収と実際の年収にはどれくらいの差がある?
理想年収は500〜699万円程度と分かりましたが、実際の年収と乖離がある可能性もあるでしょう。その理由の1つに地域差があると考えられます。都道府県ごとに給与水準が異なるため、ここではいくつかの地域に絞って地域ごとの平均年収を確認していきましょう。
厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、都道府県ごとの平均年収(男女計の平均年収)は次の通りです。
●東京都:580万7300円
●岩手県:408万8900円
●大阪府:545万6000円
●香川県:445万1800円
●沖縄県:392万2900円
東京都や大阪府の年収は全国のなかでも高い方ではあり、理想の年収と近い数値になっています。そのため、実際の年収と比べても平均的な水準といえるでしょう。
しかし、東京都以外のほかの都道府県の場合は、400〜450万円程度となっており、理想の年収に届いていない現状があるようです。性別や職種などによっても異なる可能性はありますが、地方の場合で考えると、理想年収は高水準であるといえます。
理想年収600万円は、都市部であれば平均的な水準と考えられる
結婚相手に求める理想年収は、500〜699万円がボリュームゾーンとなっています。しかし、愛があれば、理想年収よりも100〜200万円程度低い300〜499万円程度でも許容できると考えている方もいるようです。
都道府県別で見ると、東京都や大阪府などの都市部では、希望年収と実際の年収が近いため、理想年収600万円はおおよそ平均的な水準と考えられます。それ以外の都道府県では理想年収との乖離が大きいため、高水準であるといえるでしょう。
年収は結婚生活をしていくうえで大切な部分ではありますが、そのほかの求める条件も考慮して総合的な観点から考えることも重要です。
出典
株式会社ベーシック 結婚相談所くらべーるが20〜30代の女性200人を対象に結婚相手の理想と最低条件を調査(PR TIMES)
総務省統計局 政府統計窓口 e-Stat 令和5年賃金構造基本統計調査 一般労働者 都道府県別 表番号1 都道府県、年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額 岩手・宮城、東京・神奈川、大阪・兵庫、香川・愛媛、沖縄
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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