車を買うなら年収の半分が目安と聞きました。年収が「250万円」の場合、新車だと「ミライース」などの軽自動車しか買えないのでしょうか…?

配信日: 2024.10.12

この記事は約 3 分で読めます。
車を買うなら年収の半分が目安と聞きました。年収が「250万円」の場合、新車だと「ミライース」などの軽自動車しか買えないのでしょうか…?
「車を買うなら年収の半分が目安」といわれています。年収250万円の場合、車の購入に使える費用は125万円程度となるでしょう。もし、125万円で新車を購入するとしたら「ミライース」のような軽自動車しか買えないのでしょうか。
 
今回は、125万円で購入できる新車の種類や、「車を買うなら年収の半分の額が目安」といわれる理由を解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

車を買うなら年収の半分にすべき理由

ここでは、車を購入する際に「年収の半分が目安」といわれる理由について、詳しく解説します。
 

毎月の支払いが生活費を圧迫する可能性があるため

ローンで車を購入する場合、毎月の支払い額を含めても、無理なく生活できるかを確認する必要があります。今回は、年収250万円で年収の半分である125万円の新車を、銀行のマイカーローンを使って購入するケースで考えてみましょう。シミュレーション結果は、以下の通りです。

・借入金額:125万円
 
・借入期間:3年(36回)
 
・金利:2.45%
 
・毎月の返済額:3万6049円(年間43万2588円)
 
・返済総額:129万7764円

銀行のマイカーローン(金利2.45%)を利用すると、毎月の返済額が3万6049円、年間の返済額が43万2588円となり、年収の17.3%を占めます。
 
仮に、年収250万円の人がマイカーローンを使って200万円の新車を購入する場合は、年間の返済額が69万2136円になり、年収の27.6%と大きな負担になる可能性があります。
 

車を購入すると維持費もかかるため

車を購入すると、カーローンの返済だけでなく維持費も必要になります。維持費の目安は、以下の通りです。

・軽自動車:年間32万円程度
 
・小型自動車:年間38万円程度
 
・普通自動車:年間45万円程度

車を購入すると、年間に32万〜45万円程度の維持費がかかるといわれています。仮に年収250万円とすると、年収の12〜18%程が削られることになり、大きな支出となる可能性があります。
 
借入額125万円の例では、毎月のマイカーローン支払いが4万円以下のため、維持費をくわえても生活費を圧迫しなければ、問題なく購入できると考えられます。
 

新車価格125万円程度で購入できる車はある?

年収の半分までを新車購入の資金に充てる場合、年収250万円の半分である125万円程度で購入できる新車は多くはないでしょう。該当する車種と価格は、表1の通りです。
 
表1

車種 価格(税込み)
ダイハツ ミライース 99万2200円〜
トヨタ ピクシス エポック 99万2200円〜
スズキ アルト 106万4800円〜
マツダ キャロル 114万4000円〜

※筆者作成
 
表1に記載されているような車種であれば、125万円以下でも新車を購入できそうです。ただし記載している車は、すべての車種において最もグレードが低いタイプとなっています。
 
ここまで考察した結果、予算125万円で新車を購入する場合は、軽自動車が中心となるでしょう。予算を125万円と考慮した場合、中古車も視野に入れることで、普通車を選べる可能性もあります。
 

年収250万円で新車を購入する場合は、軽自動車がメインとなる可能性がある

車を購入する際に年収の半分を目安とした場合、年収250万円で新車を購入するなら、軽自動車がメインの選択肢と考えられます。ただし、中古車を選択肢に入れると、軽自動車以外の車種も候補に入る可能性があります。新車にこだわらなければ選択肢が増えるため、場合によっては中古車も検討してみましょう。
 
また、車を購入する際には「年収の半分が目安」といわれています。カーローンの返済額や車の維持費が、生活費に影響を与える可能性があるためです。車を購入する際は、購入シミュレーションをしっかりと行い、車の購入費以外の支出も考慮して選択しましょう。
 

出典

ダイハツ工業株式会社 ミライース グレード・価格
トヨタ自動車株式会社 ピクシス エポック 価格・グレード
スズキ株式会社 ALTO 価格・グレード
マツダ株式会社 CAROL グレード・価格
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

PR
FF_お金にまつわる悩み・疑問 ライターさん募集