更新日: 2024.10.12 年収

車を買うなら年収の半分が目安と聞きました。年収が「250万円」の場合、新車だと「ミライース」などの軽自動車しか買えないのでしょうか…?

車を買うなら年収の半分が目安と聞きました。年収が「250万円」の場合、新車だと「ミライース」などの軽自動車しか買えないのでしょうか…?
「車を買うなら年収の半分が目安」といわれています。年収250万円の場合、車の購入に使える費用は125万円程度となるでしょう。もし、125万円で新車を購入するとしたら「ミライース」のような軽自動車しか買えないのでしょうか。
 
今回は、125万円で購入できる新車の種類や、「車を買うなら年収の半分の額が目安」といわれる理由を解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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車を買うなら年収の半分にすべき理由

ここでは、車を購入する際に「年収の半分が目安」といわれる理由について、詳しく解説します。
 

毎月の支払いが生活費を圧迫する可能性があるため

ローンで車を購入する場合、毎月の支払い額を含めても、無理なく生活できるかを確認する必要があります。今回は、年収250万円で年収の半分である125万円の新車を、銀行のマイカーローンを使って購入するケースで考えてみましょう。シミュレーション結果は、以下の通りです。

・借入金額:125万円
 
・借入期間:3年(36回)
 
・金利:2.45%
 
・毎月の返済額:3万6049円(年間43万2588円)
 
・返済総額:129万7764円

銀行のマイカーローン(金利2.45%)を利用すると、毎月の返済額が3万6049円、年間の返済額が43万2588円となり、年収の17.3%を占めます。
 
仮に、年収250万円の人がマイカーローンを使って200万円の新車を購入する場合は、年間の返済額が69万2136円になり、年収の27.6%と大きな負担になる可能性があります。
 

車を購入すると維持費もかかるため

車を購入すると、カーローンの返済だけでなく維持費も必要になります。維持費の目安は、以下の通りです。

・軽自動車:年間32万円程度
 
・小型自動車:年間38万円程度
 
・普通自動車:年間45万円程度

車を購入すると、年間に32万〜45万円程度の維持費がかかるといわれています。仮に年収250万円とすると、年収の12〜18%程が削られることになり、大きな支出となる可能性があります。
 
借入額125万円の例では、毎月のマイカーローン支払いが4万円以下のため、維持費をくわえても生活費を圧迫しなければ、問題なく購入できると考えられます。
 

新車価格125万円程度で購入できる車はある?

年収の半分までを新車購入の資金に充てる場合、年収250万円の半分である125万円程度で購入できる新車は多くはないでしょう。該当する車種と価格は、表1の通りです。
 
表1

車種 価格(税込み)
ダイハツ ミライース 99万2200円〜
トヨタ ピクシス エポック 99万2200円〜
スズキ アルト 106万4800円〜
マツダ キャロル 114万4000円〜

※筆者作成
 
表1に記載されているような車種であれば、125万円以下でも新車を購入できそうです。ただし記載している車は、すべての車種において最もグレードが低いタイプとなっています。
 
ここまで考察した結果、予算125万円で新車を購入する場合は、軽自動車が中心となるでしょう。予算を125万円と考慮した場合、中古車も視野に入れることで、普通車を選べる可能性もあります。
 

年収250万円で新車を購入する場合は、軽自動車がメインとなる可能性がある

車を購入する際に年収の半分を目安とした場合、年収250万円で新車を購入するなら、軽自動車がメインの選択肢と考えられます。ただし、中古車を選択肢に入れると、軽自動車以外の車種も候補に入る可能性があります。新車にこだわらなければ選択肢が増えるため、場合によっては中古車も検討してみましょう。
 
また、車を購入する際には「年収の半分が目安」といわれています。カーローンの返済額や車の維持費が、生活費に影響を与える可能性があるためです。車を購入する際は、購入シミュレーションをしっかりと行い、車の購入費以外の支出も考慮して選択しましょう。
 

出典

ダイハツ工業株式会社 ミライース グレード・価格
トヨタ自動車株式会社 ピクシス エポック 価格・グレード
スズキ株式会社 ALTO 価格・グレード
マツダ株式会社 CAROL グレード・価格
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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