東大の教授って年収どのくらいもらえるの?東大出身じゃないとなれないの?

配信日: 2024.10.15

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東大の教授って年収どのくらいもらえるの?東大出身じゃないとなれないの?
日本屈指の名門大学である「東京大学」の教授ともなると、かなりの高給を期待できると考える人もいることでしょう。東京大学への進学も難関ですが、その教授ともなるとハードルがより高いように思えるため、年収も相当だと想定されます。
 
本記事では、東大の教授の年収がどれくらいかをご紹介するとともに、東大の教授になるために必要な条件についても解説します。
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東京大学教授の年収は「1190万9000円」

文部科学省の「独立行政法人、国立大学法人等及び特殊法人の役員の報酬等及び職員の給与の水準」によると、令和5年度における東京大学の職位別平均年間給与は表1の通りです。
 
表1

職位 平均年間給与
教授 1190万9000円
准教授 953万円
講師 867万6000円
助教 729万3000円
助手 759万円

出典:文部科学省「独立行政法人、国立大学法人等及び特殊法人の役員の報酬等及び職員の給与の水準」を基に筆者作成
 
国税庁の「民間給与実態統計調査」によると、令和5年分の平均給与は460万円とのことです。比較すると、東大教授の年収は約2.6倍にもなります。このことから、一般に東大教授は高年収の仕事といえるでしょう。
 
また准教授や講師など、東京大学で別の職位に就いている人たちについても、こぞって平均給与より高い水準にあります。
 

年収2000万円に近い教授もいる

年間給与の分布を見てみると、同じ東大教授の中でも給与の幅に開きがあります。表2は各職位の最高年間給与額と最低年間給与額を示したものです。
 
表2

職位 平均年間給与
教授 861万7000円~1946万2000円
准教授 678万8000円~1180万円
講師 639万5000円~1031万4000円
助教 598万9000円~900万1000円
助手 712万6000円~842万7000円

出典:文部科学省「独立行政法人、国立大学法人等及び特殊法人の役員の報酬等及び職員の給与の水準」を基に筆者作成
 
東大教授の最高年間給与額と最低年間給与額の差は2倍以上もあります。一口に東大教授といっても、実際の年収は個々の状況で異なるようです。ほかの職位についても給与の幅は大きく広がっていました。
 
とはいえ最低平均給与額でも、日本の給与所得者の平均年収よりは上です。
 

東京大学の教授になるには東大出身である必要はない

東大出身でないと東京大学の教授になれない、ということはないでしょう。東京大学広報室では教員・研究員の採用情報を掲載しています。そのうち例えば「有機化学講座」の教授の採用項目を見ると、応募資格は以下の通りです。
 

・博士の学位を有する者
・有機化学分野で優れた研究業績がある者
・大学院生および学部学生の研究指導・教育に十分な能力と意欲のある者

 
東京大学出身である旨については触れられていません。また東大教授の経歴を見ると、ほかの大学で学位を取っていることからも、東大出身は条件でないといえます。
 

東京大学の教授になるには

東京大学で学生を教える立場に就く以上、専門的な知識は求められます。そのため、大学卒業後に大学院へ進学し、博士号を取得する人が多いようです。その後は助教授や講師などとして採用してもらい、徐々に「准教授」「教授」へとキャリアを伸ばしていくイメージです。
 
前述の通り、東京大学の広報室は教員・研究員の採用情報を掲載しているため、詳しい内容は募集要項を確認しましょう。
 

東大教授の年収は平均1190万9000円

東京大学の教授として働く場合は、平均で1190万9000円の年間給与を得られます。教授によって年収の幅には大きな開きがあるため、実際はもっと高い年収を得られる可能性もあります。募集要項に記載がないことや、ほかの大学出身の教授もいるため、東大出身者である必要はないといえるでしょう。
 

出典

独立行政法人、国立大学法人等及び特殊法人の役員の報酬等及び職員の給与の水準(令和5年度) 国立大学法人東京大学 (11ページ)
国税庁 令和5年分 民間給与実態統計調査-調査結果報告- (7ページ)
東京大学大学院 理学系研究科・理学部 教職員公募 東京大学大学院理学系研究科化学専攻 有機化学講座 教授 公募要領
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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