更新日: 2024.10.20 年収
30代で年収が「600万円」に！ 正直周りと比べて「かなり稼いでる」と思うのですが、全体でみると上位何％ぐらいに入りますか？
しかし、自分が全体平均の上位何％くらいの年収かは、ある程度調べることが可能なのをご存じでしょうか。もしも30代で年収600万円であれば、全体でもかなり上位に該当するといえます。
本記事では、30代で年収600万円は平均給与と比較してどれくらい多いか、また全体の上位何％に入るかについて解説します。
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部（ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ）
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各年代の平均給与はどれくらいになる？
自分自身が全体の給料よりも多いか少ないかを判断するために、まずは各年代の平均給与について把握しましょう。
国税庁が公表した令和5年分 民間給与実態統計調査によると、令和5年度の各年代の平均給与や全体平均給与は以下のとおりです。
図表1
| 年齢 | 平均年収 |
|---|---|
| 19歳以下 | 112万円 |
| 20～24歳／25～29歳 | 267万円／394万円 |
| 30～34歳／35～39歳 | 431万円／466万円 |
| 40～44歳／45～49歳 | 501万円／521万円 |
| 50～54歳／55～59歳 | 540万円／545万円 |
| 60～64歳／65～69歳 | 445万円／354万円 |
| 全体平均 | 460万円 |
国税庁 令和5年分 民間給与実態統計調査を基に作成
基本的に年代が高くなれば高くなるほど平均給与は高くなりますが、60歳以降は定年退職や再雇用などが影響してか、収入も減少傾向にあります。30代で年収600万円はどの年代を見ても平均を上回っていて、30代前半の431万円、後半の466万円と平均よりも150万円前後、全体平均の460万円からも140万円多いです。
どの年代から見ても給料は多い部類に入るため、同年代だけでなく社会全体で見てもかなり稼いでいるといえます。
年収600万円は上位何％くらいに該当する？
30代で年収600万円はかなり稼いでいるといっても過言ではなく、全体でも上位に入るでしょう。年収の割合についても、民間給与実態統計調査の給与階級別給与所得者数・構成割合から判断できます。
この数値は特定の年代での割合ではなく、1年を通じて勤務した給与所得者5076万人の中での割合です。平成30年から令和4年までの分布について図表2にまとめています。
図表2
| 令和元年分 | 令和2年分 | 令和3年分 | 令和4年分 | 令和5年分 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 100万円以下 | 8.7％ | 8.7％ | 8.3％ | 7.8％ | 8.1％ |
| 100万円超 200万円以下 |
14.0％ | 13.6％ | 13.2％ | 12.7％ | 12.3％ |
| 200万円超 300万円以下 |
15.0％ | 15.3％ | 14.6％ | 14.1％ | 14.0％ |
| 300万円超 400万円以下 |
16.7％ | 17.1％ | 17.1％ | 16.5％ | 16.3％ |
| 400万円超 500万円以下 |
14.4％ | 14.4％ | 14.9％ | 15.3％ | 15.4％ |
| 500万円超 600万円以下 |
10.1％ | 10.2％ | 10.5％ | 10.9％ | 10.8％ |
| 割合合計 | 78.9％ | 79.3％ | 78.6％ | 77.3％ | 76.9％ |
| 600万円超 （参考） |
21.1％ | 20.7％ | 21.5％ | 22.6％ | 23.0％ |
国税庁 令和5年分 民間給与実態統計調査を基に作成
細かい割合については毎年少しずつ変動がありますが、年収600万円以下の割合はおよそ80％です。年収600万円を超えている場合、年代に関係なく全体の上位約20％に該当するといえます。
平均給与だけでは自分の立ち位置についてわかりにくいかもしれませんが、給与階級別構成割合を見れば、全体でも上位の収入であることがわかるでしょう。
まとめ
30代で年収600万円は、平均給与から見ても、給与階級別構成割合から見ても、高収入であるといえます。極端にいえば年代関係なく年収600万円を稼げている人間は上位約20％に該当するため、周りと比べてもかなり稼いでいるといっても問題ないでしょう。
出典
国税庁令和5年分 民間給与実態統計調査
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
