更新日: 2024.11.05 年収

20代のうちに年収「800万円」を超える人はどのくらい?平均的な給与だと、何歳ぐらいで「800万円」に届きますか?

20代のうちに年収「800万円」を超える人はどのくらい?平均的な給与だと、何歳ぐらいで「800万円」に届きますか?
物価高や円安の進行が止まらない近年、貯蓄や投資などへの影響から、自分自身の年収について考える機会が増えたのではないでしょうか。
 
今回は、20代で年収800万円を超える人、年収800万円を稼ぐ世代について解説します。年収800万円がどれほどの壁になるのか、出世を目指すときの参考にしてみてください。
FINANCIAL FIELD編集部

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20代の年収事情とは?

まずは、20代の平均賃金を紹介します。20代で800万円を超える人の割合についても考えてみましょう。
 

20代の平均賃金とは?

厚生労働省の「令和5年 賃金構造基本統計調査の概況」をもとに、企業別における20代の平均賃金を表1にまとめました。
 
表1

企業別の平均賃金 大企業 中企業 小企業
20~24歳 23万4000円 22万900円 21万4700円
25~29歳 27万800円 25万3400円 24万5600円

厚生労働省「令和5年 賃金構造基本統計調査の概況」より筆者作成
 
厚生労働省の「毎月勤労統計調査」によると、令和3年年末賞与は、調査した全産業の平均が1.04ヶ月分です。
 
賞与を含めると、20代前半の平均年収は約302万~約329万円、20代後半では約345万~約381万円と考えられます。平均年収で働いている20代が年収800万円を目指すためには、約2.1倍の賃金を稼ぐ必要があります。
 

20代で年収800万円を超える人の割合は?

20代の年収は、大学卒か大学院卒かでも異なりますが、平均年収から考えると年収800万円はほど遠いようです。厚生労働省の「令和5年 賃金構造基本統計調査の概況」を参考に、学歴の違いによる年収を表2にまとめました。
 
表2

平均賃金 大学卒 大学院卒
20~24歳 23万9700円 27万4000円
25~29歳 27万2600円 29万6200円

出典:厚生労働省「令和5年 賃金構造基本統計調査の概況」より筆者作成
 
年収の高い大学院卒の平均賃金に賞与を加えて試算すると、20代前半は約385万円、20代後半は約417万円の年収です。
 
一方、国税庁の「民間給与実態統計調査」によると、20代前半の平均年収は267万円、20代後半で394万円です。
 
高学歴や平均年収から20代の年収を考えると、年収800万円を超える20代の割合は、いたとしてもわずか一握りであることが予想できます。
 

そもそも年収800万円は一握りの存在

国税庁の「令和5年分 民間給与実態統計調査」によると、800万円を超える人は全体の11%でした。800万円以上の年収と性別ごとの割合は表3のとおりです。
 
表3

年収 全体 男性 女性
800万円超~900万円以下 3.2% 4.9% 1.0%
900万円超~1,000万円以下 2.3% 3.6% 0.7%
1,000万円超~1,500万円以下 4.0% 6.3% 1.0%
1,500万円超~2,000万円以下 0.9% 1.4% 0.2%
2,000万円超~2,500万円以下 0.3% 0.4% 0.1%
2,500万円超 0.3% 0.5% 0.1%

出典:国税庁「令和5年分 民間給与実態統計調査」より筆者作成
 
収入を申告している人全体でも、年収が800万円を超えるのは11%と一握りの存在であることがわかります。
 

年収800万円を超えるのは何歳からなのか?

年功序列や勤務年数に応じた昇給や昇進がおこなわれている日本企業は、今もなお数多く存在しています。
 
そこで、年収800万円を超える年齢を推測するため、年代別の平均月収を表4にまとめました。
 
表4

平均賃金 大学卒 大学院卒
20~24歳 23万9700円 27万4000円
25~29歳 27万2600円 29万6200円
30~34歳 30万9000円 36万200円
35~39歳 35万4100円 43万9300円
40~44歳 39万4700円 49万8300円
45~49歳 43万900円 55万9900円
50~54歳 47万3500円 60万9500円
55~59歳 49万9100円 64万3100円
60~64歳 38万3300円 64万3500円

出典:厚生労働省「令和5年 賃金構造基本統計調査の概況」より筆者作成
 
月収1.04ヶ月分の賞与2回分を含んで年収800万円にするためには、月57万円が必要です。
 
表4をもとに考えると、大学院を卒業した人が50代に入ると、年収800万円を超える可能性が高くなるといえるでしょう。
 

20代で年収800万円を超える人は、いたとしてもごくわずか。平均的でも50代に入ると届く可能性が高い

20代で年収800万円を超えようと思ったら、平均年収の2倍を超える稼ぎが必要です。そもそも、年収800万円の壁を超えている人はそう多くありません。
 
とはいえ、働き方が多様化した近年なら、アイデア次第で20代でも高い年収を目指せるのではないでしょうか。
 

出典

厚生労働省 令和5年 賃金構造基本統計調査の概況
厚生労働省 毎月勤労統計調査 令和4年2月分結果速報等
国税庁 令和5年分 民間給与実態統計調査
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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