手取り18万円の社会人2年目です。先日年収を聞かれ「250万円ほど」と答えたら「少ない!」と驚かれたのですが、年収は手取り額の合計ですよね?
配信日: 2024.11.09
そこで今回は、年収と手取りの違いや、社会人2年目に該当するであろう20代の平均年収を調べてみました。年収を確認する方法もご紹介しますので、参考にしてみてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
年収は手取りの合計ではない!?
「年収はいくら?」と聞かれて、口座に振り込まれた給料の1年間の合計を答える人がいるようですが、収入を指す言葉でも意味が異なる点に注意が必要です。
手取りとは口座に振り込まれて手元に残るお金のことですが、実際の給料には天引きされた税金や社会保険料なども含まれています。つまり年収とは、1月1日から12月31日までの1年間に支払われた給料の総支給額のことです。
手取りは年収や所得税の税率、保険料率、扶養家族の有無などによって変わります。一般的には額面の75~85%が手取りの目安になると考えられます。
手取り18万円の年収はどのくらい?
仮に手取り収入が総支給額の80%だとします。この場合、手取り18万円の給料総支給額は22万5000円です。これを基に年収を算出すると、270万円にボーナスを加えた金額になります。
手取り18万円で年間250万円ほどもらっているということは、年間で216万円とボーナスを手取りで34万円ほどもらっていると仮定できます。
ボーナスからも税金や社会保険料が天引きされますから、ボーナスの手取り額と予想される34万円を80%で計算すると、総支給額は42万5000円です。つまり、年間250万円を手取りで受け取っている人の年収は312万5000円ほどであると予想できるでしょう。
社会人2年目で手取り18万円は少ない? 20代の平均年収と比較
そもそも社会人2年目で手取り18万円は少ないのでしょうか。国税庁長官官房企画課の「令和5年分 民間給与実態統計調査-調査結果報告-」を基に、20代の平均年収と比較すると以下の通りです。
・20~24歳:266万8000円
・25~29歳:394万4000円
年収と手取りの意味を間違えて答えてしまったため、「少ない」と驚かれたようですが、手取り18万円の場合は年収が約312万5000円であると予想できるため、20代前半であれば平均年収よりも多いことが分かります。
年齢や経験に応じて昇給できれば、今後も年収はアップしていくことも期待できるでしょう。
年収を確認する方法
手取り18万円とはいっても、毎月の出勤日数や残業の有無などによって毎月の給料支給額が上下することも考えられます。またボーナスも年収に加えられるため、年収の計算が複雑だと感じられるかもしれません。
年収を確認したい場合は、毎年12月から1月頃に会社が発行する源泉徴収票の「支払金額」で年収を確認するといいでしょう。源泉徴収票が手元にない場合は、給料明細で確認できます。
「総支給額」を1月から12月まで合計して、ボーナスが支給された場合はその分を追加すると年収を算出できます。年収は、転職の際の書類や面接、クレジットカードやローンの申し込みで聞かれる場合があるため、確認方法を覚えておくと便利です。
年収は1年間の総支給額のことで手取りとは異なる! 社会人2年目で手取り18万円は20代前半であれば平均よりも多い方
年収は1年間の総支給額のことで、源泉徴収票の「支払金額」や給料明細の「総支給額」から確認できます。
手取りは総支給額から税金や社会保険料などが引かれた後の金額ですから、手取り18万円の総支給額は22万5000円ほど、年間の手取り額が250万円であれば年収は312万5000円ほどであると予想できます。20代前半の平均年収よりも多いほうであるといえるでしょう。
年収については、転職時やクレジットカードやローンの申し込みなどで聞かれることもあります。すぐに答えられるよう、自身の年収を確認する方法も覚えておくと便利です。
出典
国税庁長官官房企画課 令和5年分 民間給与実態統計調査-調査結果報告-(170ページ)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー