友人の息子が20代前半で「ドラッグストア」の店長になったそうです。若いとはいえ、給料はそれなりにもらっているのでしょうか?
配信日: 2024.11.11
そこで今回は、ドラッグストア店長の年収や、20代でも店長になれるのかなどについて解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
ドラッグストア店長の年収は450万~550万円とされる
ドラッグストア店長の年収の目安は、450万〜550万円とされます。
一方、厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、従業員10名以上の企業に勤める全労働者の平均月収は34万6700円で、平均年間賞与は90万9000円です。予測平均年収を「平均月収×12ヶ月+平均年間賞与」で計算すると、506万9400円となります。
この金額は、ドラッグストア店長の年収目安の範囲内です。したがって、ドラッグストア店長の年収は、平均的な労働者の年収に含まれているといえるでしょう。
ただし、上記の目安額は全年齢を対象としたものです。20代前半に限定した場合は、異なる可能性があります。
厚生労働省が運営している職業情報提供サイト「jobtag」によると、「医薬品販売/登録販売者」の20〜24歳の平均年収は312万4700円でした。この金額には、ドラッグストア店長以外のデータも含まれているものの、20代前半の年収目安として参考にできるでしょう。
20代のドラッグストア店長は珍しくないと考えられる
「そもそも、20代でドラッグストアの店長になれるのか」と疑問を抱いている方もいるでしょう。
あくまでも目安ですが、ドラッグストアの店長になる年齢は、高校卒業者や専門学校卒業者の場合は22~24歳頃、大学卒業者の場合は25〜27歳頃といわれることもあるようです。したがって、高校卒業者や専門学校卒業者であれば、20代前半で店長となることもあり得ます。
なお、ドラッグストアの店長に20代が多い理由は、店舗数が関係しているのかもしれません。ドラッグストアの需要は年々拡大しており、店舗数も増加しています。店舗の多さをカバーするために、20代前半で店長に抜てきされるケースもあることが想定されます。
ドラッグストアの店長になるためには、スキルと経験が必要
20代でドラッグストアの店長になることは珍しくないようですが、昇格にはスキルと経験が不可欠です。ドラッグストアに配属されたら、最初は販売担当スタッフとして以下のような業務を行います。
●接客やレジ打ち
●品出し
●売り場管理
●商品発注
販売担当者として上記の経験を積んだうえで、店舗運営のスキルを身につけ、店長候補者として一定の実績を残さなければなりません。店長候補者研修や、店長昇格試験などを設けている企業もあるようです。
また、「登録販売者」や「店舗管理者」といった資格や肩書を持っていると、店長に昇格できる可能性が高くなります。登録販売者と管理販売者の概要は、以下の通りです。
●登録販売者:一般医薬品の販売などを行う専門家。登録販売者になるためには、都道府県が実施する試験に合格する必要がある。
●店舗管理者:薬剤師、もしくは登録販売者のうち、一定の実務経験を積む必要がある。
全労働者の予測平均年収約500万円に対し、ドラッグストア店長の年収は450万~550万円とされる
ドラッグストア店長の年収の目安は、450万~550万円とされています。一方、従業員10名以上の企業に勤める全労働者の予測平均年収は、506万9400円です。したがって、ドラッグストア店長の年収は、平均的な労働者年収の範囲に含まれるでしょう。
また、ドラッグストアの店長には20代が多く、高校卒業者や専門学校卒業者であれば、20代前半で店長となることも珍しくないでしょう。とはいえ、誰もが店長に昇格できるわけではなく、販売担当者としての経験と、店長候補者としての実績が求められるようです。
出典
総務省統計局 政府統計の総合窓口(e-Stat) 令和5年賃金構造基本統計調査 一般労働者 産業大分類 第1表
厚生労働省 職業情報提供サイト(日本版O-NET)jobtag 医薬品販売/登録販売者
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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