更新日: 2024.11.28 年収
勤続10年で年収「250万円」…貯蓄も「10万円」から増えません。一般と比べて低いのでしょうか?
今回は勤続年数による平均年収や平均貯蓄額について調べてみました。計画的に貯蓄する方法もご紹介しますので参考にしてみてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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勤続10年で年収250万円は一般と比べて低い?
国税庁長官官房企画課の「令和5年分民間給与実態統計調査」によると、勤続年数別の平均給与は以下の通りです。
・1~4年:339万円(男:416万円/女:264万円)
・5~9年:398万円(男:492万円/女:298万円)
・10~14年:454万円(男:556万円/女:326万円)
・15~19年:533万円(男:640万円/女:365万円)
同調査から、勤続10年で年収250万円の場合は、平均の454万円と比較して204万円低いことが分かります。男女で平均給与に差がありますが、いずれの場合も平均より低く、男性では306万円、女性では76万円の差があります。
貯蓄10万円は一般と比べて低い?
勤続10年でも期待しているほど年収が上がらないと、貯蓄をすることが難しいと感じられるでしょう。金融広報中央委員会「知るぽると」の「家計の金融行動に関する世論調査」によると、単身者の平均貯蓄額は941万円(中央値:100万円)で、2人以上世帯では1307万円(中央値:330万円)であるとのことです。
貯蓄額は年代によっても差がありますが、30代または40代の方の場合、平均貯蓄額を比較してみると以下の通りです。
【単身世帯】
・30代:594万円(中央値:100万)
・40代:559万円(中央値:47万円)
【2人以上世帯】
・30代:601万円(中央値:150万円)
・40代:889万円(中央値:220万円)
同調査から、貯蓄額10万円は平均値と比較して少ないほうであるといえるでしょう。年代が上がるにしたがって貯蓄額は増えていく傾向にあるため「貯蓄10万円から増えない」といった場合は、平均と比較して差が広がっていくことが考えられます。
計画的に貯蓄する方法
年収250万円でも、漠然とではなく計画的に取り組めば貯蓄を増やしていくことは可能です。計画的に貯蓄する方法として、以下の点が挙げられます。
毎月の生活費を把握する
毎月の支出額を把握しなければ、お金をいくら稼いでいても貯蓄を継続することは困難です。家計簿をつけるなどして、毎月の生活費を把握することから始めるといいでしょう。何にいくら使っているかが分かると、節約できるポイントが見つかります。
固定費を見直す
生活費の中でも固定費を削減できれば、継続的な節約につながります。例えば大きな支出となる家・車・保険などを見直せるでしょう。家賃交渉をしたり家賃の低い物件に引っ越したりできます。スマートフォンの使用頻度に応じて契約プランを見直し、毎月の出費を減らすことも可能です。
貯蓄方法を見直す
生活費から余った分を貯蓄に回すのではなく、毎月貯蓄する金額を決めて先取り貯金する方法が効果的です。例えば自動引き落としの社内預金や積立預金をすることで、毎月確実に貯蓄を増やせるでしょう。ある程度貯蓄額が増えたら、資産運用として少額投資非課税制度(NISA)や個人型確定拠出年金(iDeCo)の活用も検討できるでしょう。
勤続10年で250万円、貯蓄10万円はいずれも一般と比べて低い!
勤続10年の平均年収は454万円(男:556万円/女:326万円)であることが分かりました。
貯蓄平均額についても、30代は単身者で594万円(中央値:100万)、2人以上世帯で601万円(中央値:150万円)、40代ではそれぞれ559万円(中央値:47万円)と889万円(中央値:220万円)です。勤続10年で年収250万円、貯蓄10万円の場合、いずれも一般と比べると低いほうであるといえます。
年収が上がらず貯蓄が難しい場合でも、毎月の生活費を把握して固定費を見直すことで、計画的に貯蓄に取り組めます。先取り貯金で確実にお金が貯まる仕組みを作り、ある程度貯蓄額が増えたら資産運用を検討することも大切です。
出典
国税庁長官官房企画課 令和5年分民間給与実態統計調査-調査結果報告-(22ページ)
金融広報中央委員会 知るぽると
家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)表番号4
家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)表番号4
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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