「民間企業」と「公務員」で年収に差はあるの? 20代と40代、それぞれの平均年収について解説

配信日: 2024.12.05

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「民間企業」と「公務員」で年収に差はあるの? 20代と40代、それぞれの平均年収について解説
民間企業と公務員で比較すると、なんとなく公務員の方が年収は高いと考えている方もいるのではないでしょうか。
 
そこで本記事では、民間企業と公務員を比較し、20代と40代で平均年収にどれほどの差があるのかを紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

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20代の平均年収

まずは20代の年収を、民間企業と公務員で比較してみましょう。
 

民間企業で働く20代の平均年収

厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、民間企業に勤める20代の平均年収は約374万円です。表1は、民間企業で働く20代の平均年収です。
 
表1

20~24歳 25~29歳
全体 335万1300円 414万700円
男性 351万5300円 439万3300円
女性 318万300円 381万1600円

出典:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」より筆者作成
 

公務員で働く20代の平均年収

人事院の「令和6年国家公務員給与等実態調査」によると、20代公務員の平均年収は約374万円です。また、令和6年から公務員の賞与は年間4.6ヶ月分と発表されています。公務員として働く20代の平均年収が表2です。
 
表2

高卒 短大卒 大学卒 大学院卒
1年未満 305万565円 325万6688円 349万4167円 382万5038円
1年~2年未満 322万5496円 347万3069円 359万8133円 392万8822円
2年~3年未満 327万6491円 361万8153円 370万9868円 405万4865円
3年~5年未満 342万4680円 376万8648円 387万1419円 431万5618円
5年~7年未満 373万833円 395万4917円 410万8749円
7年~10年未満 400万5480円 424万6894円
10年~15年未満 448万1070円

出典:人事院「令和6年国家公務員 給与等実態調査」より筆者作成
 
20代で民間企業と公務員の平均年収を比較しても、あまり差はないようです。
 

40代の平均年収

40代は社歴も長くなる傾向があり、昇給や役職によって給与が増加傾向です。20代と比較すると、どれほど年収が高くなっているのか、確認しましょう。
 

民間企業で働く40代の平均年収

厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、民間企業で働く40代の平均年収は約561万円です。表3は、年代と性別ごとの平均年収です。
 
表3

40~44歳 45~49歳
全体 547万5710円 574万8200円
男性 613万2100円 651万2400円
女性 424万1600円 437万2900円

出典:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」より筆者作成
 
民間企業で働く40代は、学歴や役職の違いによって、平均年収より高い年収を得ている人が多くいることも考えられます。また、性別による年収の差が大きいことも分かりました。
 

公務員で働く40代の平均年収

40代で公務員として働く人の平均年収は、人事院の「令和6年国家公務員給与等実態調査」によれば約583万円です。表4は、勤務年数と学歴による40代の平均年収です。
 
表4

高卒 短大卒 大学卒 大学院卒
10年~15年未満 448万1070円 485万6513円 506万3299円 554万2342円
15年~20年未満 504万6632円 536万1119円 584万1656円 616万6286円
20年~25年未満 565万2914円 584万312円 632万5364円 659万814円
25年~30年未満 619万6780円 632万8285円 673万9650円
30年~35年未満 656万5831円

出典:人事院「令和6年国家公務員 給与等実態調査」より筆者作成
 
公務員も高学歴であるほど年収は高くなることが分かりました。
 

勤続年数が多い公務員は高い年収が期待できる

民間企業では、20代と40代の平均年収の差は約187万円でした。一方、公務員は勤続年数が長いほど平均年収は高く、給与制度上は男女の区別がないため、20代と40代では約209万円の差が出ました。
 
以上のことから、20代で公務員になって働き続けた方が、40代で高い年収を安定して確保できる可能性は高いといえるでしょう。
 

出典

厚生労働省 令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況
人事院 令和6年国家公務員 給与等実態調査
人事院 令和6年 人事院勧告・報告の概要
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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