今年の冬は昨年よりも「ボーナス」の支給額が減るそうです…どこの企業も同じなのでしょうか？

ボーナスの時期が近づくと、今年はいくらもらえるのか、去年より増えているのか、それとも減っているのか、気になってくる人もいるのではないでしょうか。
 
会社から「今年は支給額が減る」といわれている場合でも、自分たちだけが減るのか、ほかの企業も同じような状況なのかによって気持ちも変わってくるかもしれません。
 
本記事では、2024年冬のボーナスの支給に関するアンケート調査を基に、支給額が増加・減少する予定の企業の割合や、前年の支給額との比較についてご紹介します。

2024年冬のボーナスは増える？ 減る？

株式会社フリーウェイジャパンが実施した「冬のボーナスに関するアンケート調査」によると「冬のボーナスを支給する予定あり」もしくは「支給済み」と答えた経営者の割合は34.2％となっています。そのうち「昨年の冬のボーナスより増加した・増加する」と答えたのは42.3％で「減少した・減少する」が11.5％、「変わらない」が46.2％を占めています。
 
一方、従業員の回答では「冬のボーナスが支給された・支給予定がある」と答えた方のうち「昨年の冬のボーナスより増加した」という人が15.4％、「やや増加した」が35.9％、「変化なし」が48.7％で、「減少した」「やや減少した」は0％でした。
 
今回の事例では「昨年より支給額が減るそうだが、ほかの企業も同じなのか？」ということですが、実際にはボーナスが減少、または減少する予定がある企業は多くないと考えられます。
 

2024年冬のボーナス支給予定額はいくら？

同調査によると、2024年冬のボーナスが支給された従業員、もしくは支給される予定があり、支給額も把握している従業員に支給額を質問したところ、表1の結果が出ています。
 
表1

支給額	割合
150万円以上	5.0％
100万円～150万円未満	10.3％
90万円～100万円未満	2.6％
80万円～90万円未満	2.6％
70万円～80万円未満	5.1％
60万円～70万円未満	2.6％
50万円～60万円未満	12.8％
40万円～50万円未満	5.1％
30万円～40万円未満	15.4％
20万円～30万円未満	7.7％
10万円～20万円未満	23.1％
10万円未満	7.7％

※株式会社フリーウェイジャパン「冬のボーナスに関するアンケート調査」を基に筆者作成
 
最も多いのは「10万円～20万円未満」の23.1％、次いで「30万円～40万円未満」「50万円～60万円未満」となっています。
 

一般企業のボーナス平均支給額との比較

参考までに、一般企業における2023年冬のボーナス平均支給額も確認しておきましょう。厚生労働省の「毎月勤労統計調査　令和6年2月分結果速報等」によると、令和5年における民間企業における冬のボーナス平均支給額は39万5647円で、令和4年の39万2975円より少し増加していました。
 
ただし、「飲食サービス業等」は6万9234円、「卸売業・小売業」は36万7165円、「電気・ガス業」は80万3194円というように、業種によってボーナス平均支給額は大きく変わるため、自分の業種を比較することをおすすめします。
 

ボーナス支給額が昨年冬より減ると回答した企業は11.5％

会社から「冬のボーナス支給額が昨年より減る」といわれてしますと、ほかの会社に勤めている人のボーナス支給額はどうなのか、気になる人も多いでしょう。
 
アンケート調査の結果によると「ボーナスが減少した・減少する」と回答した企業は11.5％となっており「増加した・増加する」「変わらない」という回答がそれぞれ4割以上を占めています。そのため、今年の冬のボーナス支給額が減る企業はあまり多くないと考えられます。
 
一般企業における昨年冬のボーナス平均支給額とも比較し、自分のボーナス支給状況を確認しておくといいでしょう。
 

出典

株式会社フリーウェイジャパン 冬のボーナスに関するアンケート調査（PR TIMES）
厚生労働省 毎月勤労統計調査　令和6年2月分結果速報等（13ページ）
 
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー