交際1年、初めてのクリスマスに「2万円」のディナーに誘われた! 彼氏の年収は「400万円」くらいなので心配ですが、「私も半分出す」と言ってしまって大丈夫でしょうか…?
配信日: 2024.12.24
本記事では、そんな楽しい時期を過ごしているカップルですが、彼氏から高価なクリスマスディナーに誘われて戸惑っている彼女を取り上げます。彼の年収を知っている分、気になっているようですが……果たして「半分出すよ」と言ってよいものなのか考えてみましょう。
執筆者:佐々木咲(ささき さき)
2級FP技能士
クリスマスディナーの予算は「1万円以内」が最多
スターツ出版がオズモールの読者575人に行ったアンケート調査によると、クリスマスディナーの予算は5000円から1万円と回答した人が約60%となっています。
ただし、2万円以上と回答した人も約11%おり、本記事で取り上げている彼氏と同じような感覚で予算を組む人も割といるようです。
図表1
スターツ出版株式会社 みんなはどうしてる?クリスマスディナーの予算事情 – OZmall
年収400万円の手取りは320万円ほど
ただ、彼女が2万円のクリスマスディナーを気にしている理由は、彼の年収が400万円であることが大きいようなので、年収400万円の手取り額を計算してみましょう。計算の便宜上、ボーナスはなく、月収33万円として計算します。
健康保険料:1万5968円(介護保険第2号被保険者に該当しない場合)
厚生年金保険料:2万9280円
合計:4万5248円
7820円
約1万5000円
月収33万円から以上の控除額を差し引くと、彼の手取りは約26万円になります。総務省の家計調査によると、単身者世帯の生活費の平均は16万7620円となっていることから、年収400万円でも単身であればゆとりのある暮らしが送れているように見えてしまいますが、この金額はあくまでも平均であり、住居費は2万円ほどしか含まれていない点に注意しなければなりません。
家賃が5万円かかっていれば、月々の生活費は20万円ほどになります。奨学金の返済や車を所有していればもっとかかるでしょう。
そのような中、1回で2万円を消費するクリスマスディナーは、かなり思い切ったお金の使い方であると言えるでしょう。ただし、実家暮らしで家賃が必要ないなどで生活費がコンパクトな場合には、問題ない出費である可能性もあります。
デート代は「割り勘」が増加中
女性の社会進出が盛んな現代では、「デート代は男性が多く出すもの」という考え方は薄れてきているようです。図表2は、dポイントクラブアンケートが15歳~39歳の男女を対象にして行ったデート費用の支払に関する調査です。
本記事のカップルは社会人のようなので20代または30代と仮定すると、男性は27.1%、女性は49.4%が割り勘でデートを楽しみたいと考えているようです。彼の性格による部分はありますが、「私も半分出すよ」と言うこと自体に問題はなく、むしろ筆者個人としては、彼への思いやりと自身も自立している素晴らしい女性であると感じさせられます。
図表2
dポイントクラブアンケート 【dポイントクラブ】デート代は割り勘が良い!?令和版理想のデートを調査!
まとめ
年収400万円の彼が1人暮らしをしているのであれば、クリスマスディナーに2万円を使うのは大きな出費であると言えるでしょう。今はデート代が割り勘というカップルも増えてきているので、「私も半分出すよ」と言うことは珍しい行為ではありません。
ただ、彼はこの日のために頑張ってデート代を貯めてきたのかもしれませんし、「クリスマスは御馳走したい!」と考えてのことである可能性も。事前に気持ちを聞いてみるとよいかもしれませんね。
出典
スターツ出版株式会社 みんなはどうしてる?クリスマスディナーの予算事情 – OZmall
全国健康保険協会 令和6年度保険料額表(令和6年3月分から)東京都
国税庁 給与所得の源泉徴収税額表(令和6年分)
東京都主税局 個人住民税
総務省統計局 家計調査報告家計収支編2023年(令和5年)平均結果の概要
dポイントクラブアンケート 【dポイントクラブ】デート代は割り勘が良い!?令和版理想のデートを調査!
執筆者:佐々木咲
2級FP技能士