夫が消防士というと「お金持ち」と思われてしまうのですが…公務員の中でも年収は高いほうなのでしょうか?

配信日: 2025.01.14

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夫が消防士というと「お金持ち」と思われてしまうのですが…公務員の中でも年収は高いほうなのでしょうか?
消防士は人命救助にもかかわる、公務員の中でも使命感ややりがいを感じられる職種のひとつです。夫が消防士というと、周囲からは「お金持ち」と思われてしまうこともあるようですが、実際の消防士の平均年収はどのくらいなのでしょうか。
 
今回は、総務省の資料を基に消防士の平均年収を算出してみました。一般企業や公務員のそのほかの職種とも比較しますので、参考にしてください。
FINANCIAL FIELD編集部

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消防士の平均年収

総務省の「令和5年 地方公務員給与の実態」によると、消防職の平均給与は以下の通りです。


・給与月額合計:40万5224円
・給料月額:30万4233円
・諸手当月額:10万991円

これを基に以下の式で消防士の平均年収を算出します。


・40万5224円(給与月額合計)×12ヶ月+30万4233円(給料月額)×4.55ヶ月(ボーナス支給月数)
・平均年収:約624万6948円

消防士といっても、地域・階級・年齢によって年収は変動しますが、ほかの業界や職種などと比較する際の目安にできるでしょう。
 

消防士の平均年収は一般的に高い方?

消防士と聞くと、公務員であることや人命救助にかかわる危険のともなう職業であることから、年収が高いイメージを持つ人もいるようです。消防士の平均年収を、一般企業と比較してみましょう。

国税庁長官官房企画課の「令和5年分 民間給与実態統計調査」によると、1年を通じて勤務した給与所得者の平均年収は以下の通りです。


・給与所得者全体:460万円(男性:569万円/女性:316万円)
・正社員(正職員):530万円

同調査から、消防士の平均年収は一般企業に勤める労働者と比較して高い方であると分かります。給与所得者全体よりも約164万7000円、正社員(正職員)と比較しても約94万7000円高くなっています。夫の職業が消防士と聞いて「お金持ち」と感じる人がいても不思議ではないでしょう。
 

消防士の給与を公務員のほかの職種と比較

消防士の給与月額合計を全会計関係全体(一般職員・教育公務員・警察職・臨時職員など)の平均と比較すると以下の通りです。


・消防職:40万5224円
・全会計関係全体:41万4433円

全体と比較すると、消防士の給与は特別高いわけではないようです。平均(全会計関係全体)よりも9209円低く、消防士よりも給与の高い職種が公務員の中にはあることが分かります。消防士よりも給与の高い職種には、以下のようなものがあります。


・医師・歯科医師職:109万9630円
・特定任期付職員:56万6070円
・大学(短期大学)教育職:49万7470円
・その他の教育職:50万4158円
・特定地方独立行政法人職員:49万1012円

なお、上記の数字は給料月額+諸手当月額の合計です。医師・歯科医師職と消防職を比較すると、ひと月あたりの給与はおよそ69万4406円の差があります。
 

消防士の給与は公務員の中では平均的|一般企業よりは高い方

消防士の年収を算出してみたところ、平均約624万6948円であることが分かりました。一般企業と比較すると、給与所得者は平均460万円、正社員でも530万円ですから、夫の職業が消防士と聞いて「お金持ち」だと思われても不思議ではないかもしれません。
 
消防士の給与を公務員のほかの職種と比較してみたところ、全会計関係全体の平均は41万4433円で、消防職は9209円低いことが分かりました。
 
公務員の中で消防士の給与は平均的な金額であるといえるでしょう。医師・歯科医師職の109万9630円や特定任期付職員の56万6070円のように、消防士よりも給与の高い職種があります。
 

出典

総務省 令和5年 地方公務員給与の実態 第2 統計表 [附帯調査関係] 諸手当関係 第13表 団体区分別、職種別職員の平均給与月額及び平均諸手当額(371ページ)
国税庁長官官房企画課 令和5年分 民間給与実態統計調査 -調査結果報告- II 1年を通じて勤務した給与所得者 2 平均給与(15ページ)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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