「エリート」と呼ばれる人たちの年収はいくら? 高額年収になりやすい職業、なりにくい職業とは
配信日: 2025.01.16
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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給与所得者の平均年収
国税庁の「令和5年分民間給与実態統計調査」によると、給与所得者全体の平均年収は459万5000円で、前年と比べて1万9000円多くなっています。
手取り額は、年収のおよそ75%〜85%とされているため、平均年収をおよそ460万円とすると、手取りは345万円~391万円です。ボーナスなしと仮定した場合、1ヶ月あたりの手取り額は、およそ29万円~33万円となります。
上位10%に入る「エリート」の年収
給与所得者全体の平均年収が459万5000円であるのに対し、年収がいくらであれば、上位10%に当てはまるのかを確認しましょう。国税庁の令和5年分民間給与実態統計調査を参考に、年収500万円以上の給与階級別割合を示したものが、表1になります。
表1
年収 | 割合 |
---|---|
500万円超~600万円以下 | 10.8% |
600万円超~700万円以下 | 7.1% |
700万円超~800万円以下 | 4.9% |
800万円超~900万円以下 | 3.2% |
900万円超~1000万円以下 | 2.3% |
1000万円超~1500万円以下 | 4.0% |
1500万円超~2000万円以下 | 0.9% |
2000万円超~2500万円以下 | 0.3% |
2500万円超~ | 0.3% |
※国税庁「令和5年分民間給与実態統計調査-調査結果報告-」を基に筆者作成
表1から、800万円を超える年収の割合が11%と算出できるため、およそ「800万円以上」がエリートに相当する可能性があることが分かります。
年収800万円を、手取り額に換算すると600万円~680万円です。1ヶ月あたりの手取り額は、およそ50万円~57万円で、平均よりも20万円以上多く受け取っていることになります。
年収800万円を超えやすい職業は?
年収800万円というと、平均年収である459万5000円の1.7倍以上の額です。どのような業種であれば、年収800万円以上を稼げるのでしょうか。表2は、「令和5年分民間給与実態統計調査」を基に、800万円以上の給与所得者がいる上位5業種を表したものです。
表2
業種 | 年収800万円超の割合 |
---|---|
電気・ガス・熱供給・水道業 | 41.1% |
金融業、保険業 | 26.7% |
情報通信業 | 24.4% |
学術研究業、専門・技術サービス業、教育・学習支援業 | 19.3% |
複合サービス事業 | 17.6% |
※国税庁「令和5年分民間給与実態統計調査-調査結果報告-」を基に筆者作成
年収800万円以上の割合が最も高いのは、「電気・ガス・熱供給・水道業」で、実に41.1%に上ります。
「電気・ガス・熱供給・水道業」は、2番目に割合の高い「金融業、保険業」と比べても、15%ほど高い割合です。なお「電気・ガス・熱供給・水道業」では、年収500万円以上の割合が80%近くに上るため、全体的に高年収であることが分かります。
上位10%の年収は800万円以上! エリートの多い業種は「電気・ガス・熱供給・水道業」
上位10%を「エリート」と仮定した場合、年収およそ800万円を超える人が該当することが分かりました。エリートの年収は、給与所得者全体の平均年収459万5000円と比べ、340万円ほど高くなります。
年収800万円に届きやすい業種は複数ありますが、とくに「電気・ガス・熱供給・水道業」では、4割以上が年収800万円を超えています。高収入を得たいと考えている場合、職業選びが大きな鍵となる可能性があるでしょう。
出典
国税庁 令和5年分民間給与実態統計調査-調査結果報告-
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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