息子が「好きな自動車メーカーの専属整備士になる」と話していました。「年収500万」は稼げると言っていましたが本当でしょうか?

配信日: 2025.01.18

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息子が「好きな自動車メーカーの専属整備士になる」と話していました。「年収500万」は稼げると言っていましたが本当でしょうか?
車に関わる仕事は数多くありますが、代表格といえるのは自動車整備士でしょう。自動車整備士といっても働き方はさまざまですが、メーカーの専属整備士、つまりディーラーに勤める自動車整備士になりたいと考える方もいるのではないでしょうか。
 
ディーラー整備士においては、仕事内容などはもちろん、年収も気になる点の1つです。
 
そこで本記事では、メーカーの専属整備士、いわゆるディーラー整備士の収入に加えて、メリットやデメリットについても解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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専属整備士の収入例

自動車整備士の年収は人によって異なります。年収を決定する要素はさまざまですが、企業規模や役職に加え、当人のスキルや経験などによって決定するのが一般的だと考えられます。
 
一般社団法人日本自動車整備振興会連合会が実施した調査によると、令和4年度における自動車整備士の平均年収は約400万円とされています。このうち、ディーラーに勤める自動車整備士は平均年収が約480万円となっており、平均よりも高い収入を得ていることが分かりました。
 
ある自動車メーカーのディーラーでは23~50万円の基本給に加えて、資格手当や特技手当、時間外手当が支給される整備士の求人があります。これらに年2回の賞与を加えた場合、27歳で年収450万円、36歳で520万円、43歳で570万円が収入例として挙げられています。
 
上記はあくまで一例ではありますが、自動車メーカーの専属整備士として年収500万円を稼ぐことは不可能ではない可能性があります。
 

ディーラー整備士のメリットとデメリット

自動車整備士の中でも、平均年収が高いことで知られるディーラーの整備士ですが、その仕事にはメリットと共にデメリットもあります。
 
ディーラー整備士になることで、得られる可能性があるメリットは以下の通りです。

●年収が高め
●休日が多い
●該当メーカーに関する高い地術と知識が身につく
●研修が充実している
●設備が充実していることが多い

一般的に、ディーラー整備士が仕事内容などで比較されるのは、民間の整備工場に勤める自動車整備士です。つまり、上記の年収や休日、設備の充実度などは民間の整備工場に勤める自動車整備士と比較した場合のものです。
 
また、ディーラーの整備士が整備するのは、大半がそのメーカーの車になります。入庫台数も多く、ディーラーならではの高難易度な修理も少なくないようです。メーカーからのバックアップも手厚く、そのメーカーにおける深い知識と数多くの経験を積める点は、ディーラーの自動車整備士ならではだといえるでしょう。
 
対して、ディーラー整備士になることで、発生する可能性があるデメリットは以下の通りです。

●基本的に忙しい
●さまざまなノルマがある
●人事異動が少なくない
●整備する車種が限られる

会社により異なりますが、入庫台数が多いディーラーでは時間に追われながら作業することも少なくないようです。効率化など自身のスキルアップにも繋がる可能性はありますが、忙しいことは1つのデメリットになり得ます。
 
また、ディーラーには車検や販売などにおいて、何らかのノルマが設定されていることが多いようです。ノルマを達成しなければ、思うような年収に届かないケースもあるかもしれません。
 
ディーラー整備士が整備するのは該当メーカーの車が大半であり、そのメーカーの深い知識と多くの経験を積める点が大きなメリットだと考えられます。しかし、他メーカーの車はほとんど入庫しないため、整備する機会はかなり少なくなります。
 
多種多様な車の整備技術を身につけたいと考える方にとっては、物足りなさを感じるかもしれません。
 

簡単ではないが、年収500万円は目指せる

平均年収や実際の求人から考えると、メーカーの専門整備士、つまりディーラー整備士で年収500万円は不可能ではないと考えられます。ただし、自動車整備士全体の平均年収が約400万円であることを考慮すると、会社などの環境や当人のスキルなど次第であり、確実ではないといえます。
 

出典

一般社団法人日本自動車整備振興会連合会 令和4年度 自動車特定整備業実態調査結果の概要について
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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