30代の同僚が、新車でアルファードを購入…!高級車のイメージがありますが「年収400万」でも買えるのでしょうか?
そのためアルファードを購入できるということが、お金を持っていることの証拠と考える人もいるかもしれません。
今回のケースでは、30代の若い同僚がアルファードを新車購入しています。もし相談者の年収が400万円で同僚も同じくらいの収入を得ていると仮定した場合、高級車のイメージがあるアルファードを購入することは難しく思えるかもしれません。
本記事では、年収400万円の人がアルファードを購入することが現実的かどうかについて解説します。
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アルファードの価格
トヨタ自動車株式会社のアルファードにはさまざまなモデルがあり、モデルによって価格は大きく異なります。表1にいくつかのモデルの価格をまとめました。
表1
| モデル | 価格 |
|---|---|
| X(ハイブリッド車 2WD) | 510万円 |
| Z(ガソリン車 2WD) | 555万円 |
| Z(ハイブリッド車 E-Four) | 657万円 |
| Executive Lounge(ハイブリッド車 2WD) | 860万円 |
| Executive Lounge(プラグインハイブリッド車 E-Four) | 1065万円 |
出典:トヨタ自動車株式会社「アルファード」を基に筆者作成
※価格はすべて税込みです
一番安いモデルは「X(ハイブリッド車2WD)」で510万円、一番高いモデルは「Executive Lounge(プラグインハイブリッド車 E-Four)」で1065万円でした。どちらのモデルも年収400万円を大きく超える価格です。
年収400万円でアルファードは購入可能?
年収400万円でアルファードを購入できるかどうかは、以下のような要素によって変わってきます。
●年収以外の資産(貯金・株式などの金融資産)
●毎月の支出の程度
●購入するアルファードのモデル
●購入方法(ローン、リースなど)
仮に年収以外の資産が十分ある場合、年収に限らず購入が可能です。例えば貯金が500万円あるなら、一番安いモデルを買うのは難しくないでしょう。
また、毎月の支出が少ないほど、車の支払いに使える金額は高くなります。実家暮らしをしていて生活費をおさえられる、一人暮らしで支出が少ない、など収支バランスがいいなら、ローンを組んで購入することは現実的かもしれません。
また購入モデルの価格によってローンの支払額が変わるため、この点も購入の可否に影響します。ちなみに最安モデルの「X(ハイブリッド車 2WD)」を「均等割賦 96回払い」の条件でローンを組む場合、月々の支払額の目安は以下の通りです(税金や諸費用含まず)。
割賦元金:510万円
初回支払額:7万4256円
月々の支払額:6万7700円
実質年率:6.3%
もし毎月約7万とその他維持費(ガソリン代、車検代、駐車場代、メンテナンス代など)を支払うことが可能なら、年収400万円でも購入の道がありそうです。
ローンを組む時は「返済比率」も参考にできます。返済比率とは、年収に対するローン返済額の割合を示したもので、「ローン返済年額÷年収×100」で計算します。
年収400万円の場合、返済比率の上限基準は35%といわれていますが、金額に換算すると毎月約11.7万円です。あくまで目安ですが、これを参考に車関連の支出を検討してもいいかもしれません。
残価設定ローンなら若年層でもアルファード購入しやすい?
トヨタが提供する「残価設定ローン」と呼ばれるタイプのローンを組むと、若年層でも購入のハードルが下がるかもしれません。
このローンは、車両本体価格の一部を「残価」として据え置いて、その他の金額を3年間など一定期間で毎月支払うローンです。一定期間が終了すると、購入者は以下の選択肢を選べます。
●アルファードを返却する:残価の支払い免除
●そのままアルファードを所有する:残価を支払って終了
例えば510万円のアルファードが3年後に210万円の価値がつくと仮定する場合、210万円を残価として510万円から差し引き、残りの300万円を3年かけて返済していきます。3年後に210万円を支払ってアルファードを買ってもいいですし、車両を返却して210万円の返済をせずにすませることも可能です。
一般的なローンとは異なり、残価分をあらかじめ車両本体価格から差し引くことで、月々の支払額をおさえられる点が特徴です。この方法であれば、年収400万円で毎月のローン返済額を捻出することが難しくても、購入の可能性が高まるかもしれません。
年収400万円でもアルファードの購入は可能! ただし状況による
年収400万円でも、持っている金融資産や月々の収支バランスなど状況によっては購入が可能です。ローンで購入する場合、事前にシミュレーションを行って毎月無理なく返済していけるかを検討しましょう。
また「残価設定ローン」を使って毎月の返済額を少しおさえる方法もあるでしょう。
出典
トヨタ自動車株式会社 アルファード
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
