「30代」のサラリーマンの「平均年収」はどのくらい? 「20代」のサラリーマンとの差も解説
配信日: 2025.02.21


執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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20代・30代のサラリーマンの平均年収
国税庁の「令和5年分民間給与実態統計調査-調査結果報告-」によると、20代・30代のサラリーマンの平均年収は表1の通りでした。
表1
年齢 | 男性の平均給与 | 女性の平均給与 | 合計した平均給与 |
---|---|---|---|
20~24 | 279万円 | 253万円 | 267万円 |
25~29 | 429万円 | 353万円 | 394万円 |
30~34 | 492万円 | 345万円 | 431万円 |
35~39 | 556万円 | 336万円 | 466万円 |
※国税庁「令和5年分民間給与実態統計調査-調査結果報告-」を基に筆者作成
30代のサラリーマンの年収は20代より大幅アップ
国税庁の「令和5年分民間給与実態統計調査」によると、30代のサラリーマンの平均年収は20代と比べて大幅に上昇しています。
具体的には、20代の平均年収(20~29歳の平均)は 330万5000円、30代の平均年収(30~39歳の平均)は 448万5000円 です。30代になると 平均で約118万円増加 しています。
男性は 556万円(35~39歳)と、20代後半(429万円)より127万円の大幅アップです。女性は 30代前半(345万円)と20代後半(353万円)でほぼ横ばいですが、35~39歳では336万円とやや減少しています。
これは、出産や育児などによりフルタイム勤務でなくなったり、非正規職にジョブチェンジしていたりすることが理由である可能性が考えられます。このことから、男性に関しては30代になると年収が大きく上がる傾向があるといえます。
30歳から年収を上げるためにできること
30歳から年収を上げるためにできることをご紹介します。
資格取得やキャリアを積んで昇格を目指す
多くの企業では、勤続年数とともに年収が上がる傾向があります。そのため、資格取得やスキルアップを通じて昇格を目指すことが、収入アップの近道となる可能性があります。
業務に役立つ資格を取得して資格手当を得たり、会社の評価基準を満たして実績を積んだりすることで、昇進の可能性を高められる場合があります。さらに、取得した資格は現職での昇給だけでなく、転職時の強みとしても活用できる可能性があるでしょう。
特技や趣味を生かして副業を始める
現職での収入アップが難しい場合、副業に挑戦するのも選択肢の一つです。ただし、副業を禁止している企業もあるため、始める前に社内規定を必ず確認しましょう。
近年では、クラウドソーシングなどを利用し、自宅でできる副業も増えています。特技や趣味、本業のスキルを生かせる仕事であれば、スムーズに取り組めると考えられます。副業をする際は、時間管理を意識し、本業に支障をきたさないように気をつけましょう。
資産運用を始める
将来の経済的な安定を考えるなら、資産運用も有効な手段です。老後に必要な資金は約2000万円ともいわれています。30代のうちから資産形成を始めることで、将来的な安心につながる可能性もあります。
待遇のよい企業へ転職する
年収アップのために、より条件のよい企業への転職を検討するのも1つの方法です。現在の会社でキャリアアップが難しい、給与水準が低いと感じる場合は、転職活動を通じて新たな可能性を探るのもよいでしょう。
まとめ
国税庁の「令和5年分民間給与実態統計調査-調査結果報告-」によると、30代の平均年収は448万5000円で、20代の平均年収330万5000円より約118万円増加しています。
特に男性の年収増加が顕著で、20代後半の429万円から30代後半には556万円へと大幅にアップします。一方、女性は30代前半で345万円、30代後半で336万円と、20代後半の353万円と比べてほぼ横ばいか、やや減少傾向です。
ただし、これは出産や育児などによりフルタイム勤務でなくなったり、非正規職にジョブチェンジしていたりすることが理由である可能性が考えられます。以上を踏まえると、30代では特に男性の年収が大きく伸びる傾向があるといえます。
出典
国税庁 令和5年分民間給与実態統計調査-調査結果報告-
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー