子どものなりたい職業は「スポーツ選手」がトップ! その中で「高年収」を目指せる職業は? 必要な教育資金についても解説
配信日: 2025.03.01 更新日: 2025.03.03

子どもの夢を尊重したいという親心は当然ですが、同時に気になるのはその職業の年収と夢を叶えるために必要な費用です。そこで、子どもたちが憧れる職業トップ10について、平均年収が日本の平均年収を上回る職業がどれほどあるのか、夢を叶えるために必要な教育費はどの程度なのか調べてみました。

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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平均年収を上回る職業は?
男の子、女の子の「将来就きたい職業」のトップ20のうち、10位までにランクインした職業は図表1、2のとおりです。転職サービスを提供する株式会社dodaが公表しているデータでは、2024年の日本の平均年収は426万円です。人気職業がこの平均年収を超えているかを見ていきましょう。
まず、男の子の就きたい職業1位のスポーツ選手は競技によって平均年収が大きく異なりますが、野球やサッカーなどのメジャーなスポーツのレギュラー選手の平均年収は日本人の平均年収を大きく超えるでしょう。
また、ランキング上位の研究者、IT関係、医師についても、厚生労働省が実施する令和5年賃金構造基本統計調査によると、これらの職業の平均年収は日本人の平均年収を上回っています。
女の子の就きたい職業1位の漫画家・イラストレーターも、収入格差は大きいと考えられますが、人気が出れば年収が億を超えることもある夢のある職業です。上位の人気職業に共通しているのは、平均年収が高いこともですが、それ以上に自分の実力次第で年収を青天井に近いレベルで高めることができる点です。
図表1
株式会社クラレ 小学6年生の「将来就きたい職業」 男の子の「将来就きたい職業」トップ20
図表2
株式会社クラレ 小学6年生の「将来就きたい職業」 女の子の「将来就きたい職業」トップ20
子どもの夢をサポートするために必要な教育費
子どもが憧れる職業に就くためには、教育費の準備も重要です。図表3は日本学生支援機構が毎年実施している学生生活調査の結果です。4年制大学を卒業する場合、平均して年間約180万円×4年間かかります。また、子どもが自宅から通えない距離の大学に入学した場合、一人暮らしのサポートをするための生活費が追加でかかります。
医師を目指す場合に進学する医学部は6年制で、4年制にプラス2年分の費用がかかるほか、私立大医学部であれば学費が高額になるケースがほとんどです。子どもの夢を叶えるためには計画的な資金準備が欠かせません。
図表3
独立行政法人日本学生支援機構 令和4年度 学生生活調査結果
子どもの夢の実現のために親ができることは?
教育費をカバーするための支援は、奨学金制度をはじめ家庭の収入状況などに合わせたさまざまな制度が存在しますが、子どもの夢をサポートするには教育費の計画的な積み立てや資産運用が有効です。
また、親がその職業についての情報を収集し、子どもが具体的なイメージを持てるようにサポートすることも重要です。子どもの夢を尊重しながら、将来の生活を見据えたアドバイスを心がけましょう。
出典
株式会社クラレ 小学6年生の「将来就きたい職業」
厚生労働省 賃金構造基本統計調査 令和5年賃金構造基本統計調査
独立行政法人日本学生支援機構 学生生活調査結果
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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