結婚を考えている33歳の彼は「年収320万円」です。結婚後は私も働かないと生活は厳しいでしょうか?

配信日: 2025.03.02 更新日: 2025.03.04

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結婚を考えている33歳の彼は「年収320万円」です。結婚後は私も働かないと生活は厳しいでしょうか?
結婚相手の年収は、ライフプランに大きな影響を与えます。また、結婚後も夫婦そろって働くかどうかは、理想とするライフスタイル・ライフプランによっても変わるでしょう。
 
そこで今回は、30代前半の単身世帯と二人以上世帯の平均収支をご紹介します。今の年収で結婚して生活費をやりくりできるのか不安な方や、これから結婚を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
FINANCIAL FIELD編集部

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34歳以下、単身世帯における年収の相場

総務省統計局の家計調査では、家計の収入、支出、貯蓄、負債などを調査しています。この調査による、2023年度の34歳以下の単身者かつ勤労世帯の実収入と実支出は表1の通りです。
 
表1

男性 女性
実収入 35万3638円 31万6117円
実支出 22万6188円 21万4602円

出典:総務省統計局「家計調査 家計収支編 単身世帯 詳細結果表 2023年」を基に筆者作成
 
実収入とは、現金収入の合計です。対して実支出は、消費支出と非消費支出を合計したものであり、消費支出とはいわゆる生活費です。
 
日常生活を行うために必要な商品、サービスを購入するために支払った金額です。非消費支出とは、税金や社会保険料などの自由にならない支出が該当します。
 
年収で換算すると男性は約424万円、女性は約379万円です。33歳男性で年収320万円の場合、年収相場帯を約100万円下回る結果となります。
 

34歳以下、二人以上世帯の平均的な支出額

次は、二人以上世帯における平均収支額を見てみましょう。同調査における、34歳以下の二人以上かつ勤労者世帯の1ヶ月あたりの平均支出は以下の通りです。

●実支出 :34万4397円
●消費支出:26万73円

手取り収入の相場は、額面年収の約75%~85%といわれています。額面年収が320万円の場合、手取り年収は約240万円~272万円と予想できます。
 
月収に換算すると約20万円~22万7000円となり、消費支出の平均月額を下回るでしょう。そのため、日々の消費支出を工夫し節約するか、彼女も結婚後に働き共働き世帯としてやりくりする必要があるかもしれません。
 

ライフスタイルによって必要な収入は変わる

夫婦生活で必要な年収の相場は、ライフスタイルによって異なります。まずは、毎月の支出を洗い出し、結婚後にどのくらい収入が必要かを考えてみましょう。
 
仮に妻も働くとなると使えるお金は増え、それだけ生活に余裕や選択肢が増えます。年収が男性320万円、女性が200万円~250万円であれば世帯年収が500万円を超えてきます。そうなれば、普段の生活だけでなく、子育てやマイホーム購入などに使えるお金にも余裕が出てくるでしょう。
 
もし収入を増やすことが難しい場合には、支出をおさえる必要があります。節約できる部分がないか、固定支出など大きく支出をおさえられる部分はないかを見直してみましょう。ほかにも、国や自治体の助成金や支援制度の活用などにより、経済的負担を減らせる可能性もあります。
 

結婚後、共働きをするかどうかは思い描くライフスタイルによって変わる

年収320万円の男性と結婚した場合、節約の工夫を凝らせば女性が働かなくても生活はできます。ただし、将来的にマイホームを建てたり子どもを育てたりする場合、生活費に余裕がなくなるケースも考えられます。
 
どのようなライフスタイルを選ぶかは、夫婦で話し合う必要があります。価値観や大事にしたいものは人それぞれですので、しっかりと話し合い、お互いが納得できる選択肢を選ぶことが大切です。
 

出典

総務省統計局 家計調査 家計収支編 2023年
 単身世帯 表番号2

 二人以上の世帯 表番号3-1
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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