「医師」「看護師」「薬剤師」それぞれの平均年収はどのくらい?
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
職種別年収の比較
日本労働組合総連合会の「2022 年賃金構造基本統計調査特別集計にもとづく職種別賃金の研究」によると60歳未満の正社員における「医師」「看護師」「薬剤師」それぞれの平均年収は表1の通りでした。
表1
| 職種 | 男性 | 女性 |
|---|---|---|
| 医師 | 1434万円 | 1115万円 |
| 看護師 | 481万円 | 472万円 |
| 薬剤師 | 601万円 | 521万円 |
※日本労働組合総連合会「2022 年賃金構造基本統計調査特別集計にもとづく職種別賃金の研究」職種別平均値表を基に筆者作成
医師の現状
医師とは、医学に基づいた診療や疾病予防、公衆衛生の普及に努める医療従事者のことを指すとされています。日本では、専門分野ごとに内科医、外科医、小児科医などに分類されます。
厚生労働省の調査によると、2022年末時点で医師の資格を持つ人は34万3275人に達し、過去最多を更新しました。このうち病院や診療所に勤務する割合は95.4%にのぼるようです。女性の資格保有者は8万1139人で、全体の男女比は男性76.4%、女性23.6%となっています。
診療科別では、内科の医師が最も多く6万1149人、次いで整形外科が2万2506人、小児科が1万7781人です。医師の役割は幅広く、大学病院では診療と並行して研究や後進の指導にあたる医師もいれば、地域の診療所でかかりつけ医として住民の健康を支える医師もいます。
看護師の現状
看護師は、医師の指示のもとで患者の診療補助や日常生活の援助を行うだけでなく、健康増進や疾病予防、苦痛の緩和なども担う職業とされています。
他の医療従事者と比べて有資格者数が圧倒的に多いことが特徴で、女性が大半を占めている傾向があります。勤務先としては病院や診療所が中心ですが、老人ホームやデイサービスなどの介護事業所、訪問看護ステーション、保育所など、幅広い分野で活躍しているようです。
病院では機能ごとに看護師の配置基準が定められているため、他の医療従事者よりも人数が多く見えることもありますが、全国的に十分に確保されているわけではないようです。医師や薬剤師と同様に、地方では看護師不足が深刻な地域も多く、地域ごとの偏在を解消することが課題となっています。
薬剤師の現状
薬剤師は、調剤や医薬品の供給をはじめ、薬事衛生全般に関わる専門職とされています。
薬剤師の数は年々増加しており、令和4年12月31日時点で全国の登録薬剤師数は32万3690人に達しました。そのうち男性は12万4183人(全体の38.4%)、女性は19万9507人(61.6%)となっています。
勤務先としては、薬局やドラッグストアのほか、病院や診療所、製薬会社や医薬品卸業、治験関連企業、化粧品・食品メーカーなど幅広くあるようです。また、麻薬取締官や自衛隊薬剤師など、行政の分野で専門知識を生かす薬剤師もいます。
まとめ
2022年の日本労働組合総連合会の調査によると、医師、看護師、薬剤師の平均年収には大きな差があるようです。医師は特に高い傾向があり、男性が1434万円、女性が1115万円となっています。
これに対し、看護師の平均年収は男性が481万円、女性が473万円、薬剤師は男性が601万円、女性が521万円となっています。
また「医師」「看護師」「薬剤師」は、私たちにとって身近な存在であり、医療現場を支える上で欠かせない存在ですが、勤務先は医療現場にとどまらず多岐にわたることもあるようです。
出典
日本労働組合総連合会(連合) 2022 年賃金構造基本統計調査特別集計にもとづく職種別賃金の研究
厚生労働省 令和4(2022)年医師・歯科医師・薬剤師統計の概況
厚生労働省 令和4(2022)年医師・歯科医師・薬剤師統計の概況
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
