役所には「非正規雇用」や「会計年度任用職員」が居ますが、公務員とは異なるのでしょうか?仕事内容や給与において正職員との差はある?
配信日: 2025.03.16

当記事では、非正規職員・会計年度任用職員と正規雇用の公務員の違いについて紹介します。仕事内容・給与・働き方などの観点からそれぞれの職種を詳しく解説するため、新しい働き方を探している方はぜひ参考にしてください。

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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役所の「非正規雇用職員」は「会計年度任用職員」に
非正規雇用とは、正規雇用(正社員・正職員)以外の雇用形態の総称です。具体的には、パートタイム労働者・契約社員・派遣社員などが含まれます。
地方公務員における非正規雇用職員は、かつて各自治体がそれぞれ異なる名称で雇用していました。しかし、2020年4月の地方公務員法改正により「会計年度任用職員」という名称に統一されました。
会計年度任用職員の仕事内容
会計年度任用職員の仕事内容は多岐にわたります。例えば、以下のような業務があります。
(1)一般事務
(2)窓口業務
(3)専門的な業務
会計年度任用職員の仕事内容は、一般事務や窓口対応といった正職員のサポート業務が中心です。しかし、近年では介護保険の利用申請や審査業務など、専門的スキルを必要とする仕事を担うケースもあるようです。
会計年度任用職員の給与・待遇
会計年度任用職員の給与は、時給制または日給制のケースが多く、地域や職種によって異なります。
一般的には正職員よりも低い水準のようですが、正職員と同様に期末・勤勉手当(ボーナス)や通勤手当などが支給されます。また、会計年度任用職員は、以下のような休暇も取得できる場合があります。
・公民権行使等休暇
・妊娠出産休暇
・育児休暇
・生理休暇
・慶弔休暇
・夏季休暇
・子どもの看護のための休暇
2020年4月に「会計年度任用職員制度」が施行される前は、休暇を取得できる非正規雇用職員が一部に限られるというようなケースもあったため、働きやすい環境になったといえるでしょう。
会計年度任用職員と正規雇用公務員の違い
会計年度任用職員と正職員の主な違いは、表1のとおりです。
表1
※筆者作成
会計年度任用職員は、雇用期間が限られており、一般的に給与や待遇も正職員に比べて低い水準であることが多いようです。その反面、多様な働き方ができることや専門的なスキルを生かせることなどが魅力的なポイントになります。
自分に合った働き方を見つけよう
役所の非正規雇用職員は、2020年4月から「会計年度任用職員」という名称に統一されました。一般的に会計年度任用職員は、正規雇用の公務員よりも給与・待遇の水準は低くなる傾向にありますが、多様な働き方ができる点が魅力です。
家庭と両立した働き方や定年後の過ごし方に悩んでいる場合は、さまざまな職種があることを確認し、自分に合った仕事を見つけましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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