「消防士」には、具体的にどのような「役職」があるの? 「仕事内容」を教えて!
配信日: 2025.03.21


執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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消防士の階級と仕事内容
消防士には、消防総監をトップとした階級制度が存在し、それぞれの階級に応じて役割や責任、仕事内容が変化するようです。
消防士・消防副士長・消防士長
消防士は消防組織における最前線の隊員だといえるでしょう。総務省消防庁の資料によると、主な業務は消火活動や救助活動、救急活動、火災予防活動などが挙げられます。
消防士長は隊長(小隊長・分隊長と呼ぶこともあり)として火災現場で指揮を執り、放水による消火活動や建物内からの救助活動、負傷者の応急処置などを行うとされています。また、日頃から地域住民への防火指導や、消防設備の点検なども重要な任務だと考えられます。
消防司令補
消防司令補は、隊長(小隊長・分隊長と呼ぶこともあり)として現場で指揮を執り、隊員をまとめます。火災現場の状況判断や隊員の安全確保など、責任ある立場だと考えられます。
消防司令・消防司令長
消防司令は、多くの場合指揮を執ることが職務の中心とされているようです。消防司令長は署長を務めることもあるとされています。
消防監・消防正監・消防司監・消防総監
消防総監は東京消防庁の長官であり、日本の消防組織のトップとされています。
消防士に必要な試験・資格
消防士になるためには、消防官採用試験に合格する必要があります。なお、学歴によって採用区分が異なり、高卒程度、短大卒程度、大卒程度などがあるようです。また、消防車両の運転に必要な大型四輪免許も必要になると考えられます。さらに、救急業務に従事する場合は、救急救命士の資格が求められる可能性もあります。
消防士の給与事情
消防士の給与は、公務員として規定された給与体系に基づいて支給されます。階級や役職、勤続年数、地域や担当業務などのさまざまな要因で最終的な給与額が決定されるようです。
給与の仕組みは、基本となる「俸給」に各種手当が加算される形です。俸給は学歴や採用区分、階級、そして勤続年数などに応じて決定され、昇進試験に合格して階級が上がると俸給も増加するとされています。
また、地域手当や扶養手当をはじめ、住居手当、通勤手当や、時間外勤務手当、消防士特有の特殊勤務手当など、手当の種類は多岐にわたります。特殊勤務手当は、火災現場や救急現場といった危険を伴う業務、夜間勤務や休日勤務に対して支給される手当です。
総務省の「令和5年地方公務員給与の実態」によると、消防士の平均年収は約638万円、平均月収は約40万5000円です。しかし、これはあくまでも平均値であり、個々の消防士の年収は上記のさまざまな要因によって大きく変動する可能性があります。
まとめ
消防士には、消防総監をトップとした階級制度が存在し、それぞれの階級に応じて役割や責任、仕事内容が変化するようです。
消防士になるためには、消防官採用試験に合格する必要があります。なお、学歴によって採用区分が異なり、高卒程度、短大卒程度、大卒程度などがあるようです。
総務省の「令和5年地方公務員給与の実態」によると、消防士の平均年収は約638万円、平均月収は約40万5000円です。しかし、これはあくまでも平均値であり、個々の消防士の年収は上記のさまざまな要因によって大きく変動する可能性があります。
人命や財産を守る消防士は、大きな責任を伴う仕事だと考えられますが、同時に大きなやりがいを感じる可能性がある魅力的な仕事だといえるでしょう。
出典
総務省消防庁 消防職員の部隊編成と階級について
総務省 令和5年地方公務員給与の実態
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー