「看護師長」として働いていて年収「650万円」ほどです。ほかの看護師や一般の女性と比べて結構稼いでいる方なのでしょうか?

配信日: 2025.04.19 更新日: 2025.10.21
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「看護師長」として働いていて年収「650万円」ほどです。ほかの看護師や一般の女性と比べて結構稼いでいる方なのでしょうか?
看護師長として働いている女性の中には、ほかの看護師や一般の女性と比べて自分の年収は多い方なのか気になる人もいるかもしれません。例えば看護師長で年収650万円を稼いでいる場合はどうなのでしょうか?
 
そこで今回は、看護師および一般女性の平均年収を調べてみました。
 
看護師長とそのほかの看護師の給与も比較しますので、「職位に見合った収入が欲しい」「もっと年収アップする可能性はあるのか知りたい」といった方は参考にしてください。
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看護師長で年収650万円! 一般の看護師や女性と比べて稼いでいる?

厚生労働省の「令和3年賃金構造基本統計調査」によると、看護師(女性)の平均年収は以下のデータを基に算出できます。


・きまって支給する現金給与額:34万2800円(1ヶ月)
・年間賞与その他特別給与額:84万5900円
・平均年収:495万9500円

同調査から、看護師長として働いていて年収650万円の場合、看護師の平均年収よりも154万500円多く稼いでいることが分かります。
 
一般の女性労働者との比較は、国税庁長官官房企画課の「令和3年分 民間給与実態統計調査」を参考にできます。同調査によると、女性労働者の平均年収は302万円です。年収650万円であれば、一般の女性と比較すると348万円も多く稼いでいることになります。
 
給与階級別の割合を見ると、年収600万円超700万円以下の女性労働者はわずか3%です。600万円超の合計は7.1%ですから、看護師長で年収650万円であれば、一般の女性労働者の中では高収入の部類に入るといえます。
 

看護師長とほかの看護師の給与を比較

看護師長として働いている場合、役職手当などの支給で年収が高くなると考えられます。職位が変わると、どれだけ年収に差が出るのか気になる人もいるでしょう。
 
公益社団法人日本看護協会の「2021年看護職員実態調査」を基に、看護師の職位別の平均給与(平均税込給与総額)を比較すると以下の通りです。


・非管理職:35万6163円(平均基本給額:25万6176円)
・中間管理職:43万4895円(平均基本給額:31万4454円)
・管理職:48万1809円(平均基本給額:35万9459円)

看護師長は中間管理職に分類され、非管理職(役職についていない看護師)と比較すると平均給与は7万8732円多いことが分かります。年間で換算すると94万4784円の差です。看護部長など管理職へ役職が上がると、平均給与は4万6914円、年間で56万2968円アップします。
 
「給与の4ヶ月分」といった形でボーナスが支給される職場であれば、給与アップに応じて大幅な年収アップも期待できるでしょう。
 
看護師長として働いていて年収650万円の場合、非管理職の看護師と比較すると稼いでいる方ですが、管理職を目指すことでさらなる年収アップが見込めるといえます。
 

看護師長で年収650万円はほかの看護師や一般の女性よりも稼いでいると考えられる

看護師の平均年収は約496万円であることから、看護師長で年収650万円の場合は、ほかの看護師と比較して約154万円多く稼いでいることが分かります。
 
一般の女性労働者の平均年収302万円と比較すると348万円多く、600万円超を稼いでいる女性の割合は7.1%であることから、高収入の部類に入っているともいえるでしょう。
 
看護師長は中間管理職に分類され、非管理職と比較すると平均給与は1ヶ月約7万8700円多いとされています。年間換算で約94万4800円多く、ボーナスが支給される職場であれば給与額に応じてさらに年収に差が出るでしょう。
 
管理職へ役職が上がると、中間管理職と比較して平均給与は1ヶ月約4万6900円、年間で約56万3000円アップします。看護師長として現時点でも高収入を得ていますが、管理職を目指してさらなる年収アップにつなげるのもよいでしょう。
 

出典

政府統計の総合窓口(e-Stat)厚生労働省 賃金構造基本統計調査/令和3年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種 表番号1 職種(小分類)別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)
国税庁長官官房企画課 令和3年分 民間給与実態統計調査-調査結果報告- II 1年を通じて勤務した給与所得者 2 平均給与(15ページ)、3 給与階級別分布(23ページ)
公益社団法人日本看護協会 2021年看護職員実態調査 2.職場の労働条件(9)給与額と時給額の状況(16ページ)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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