40歳で「年収400万円」の会社員。転職を検討中だけど、親には「転職しても給料が下がるのが普通」と止められた! 実際転職で年収は「下がる」の? 転職による年収の変化とは
本記事では、40歳男性で年収400万円の水準や転職による年収の変化、転職で年収を上げるコツについて解説します。
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40歳男性の平均年収
国税庁の「令和5年分民間給与実態統計調査」によると、給与所得者全体の平均年収は460万円です。
次に、年齢別の平均年収を見てみると、35~39歳の男性は556万円、40~44歳の男性は612万円、45~49歳の男性では653万円となっています。これらの数字と比較すると、年収400万円は同年代の平均よりも低い水準だといえるでしょう。
転職による年収の変化
マイナビが発表した「転職動向調査2025年版(2024年実績)」によると、2024年における正社員の転職率は7.2%と高水準を維持しており、特に40代から50代で転職が増加傾向にあります(40代正社員男性の転職率は2023年が5.9%、2024年が6.2%)。
特筆すべきは、転職前後での平均年収額を見ると、転職後の平均年収が509万3000円で、転職前より22万円増加している点です。 特に40代男性では、転職後の平均年収が593万5000円となり、前職より34万4000円増加しています。
また、転職後に年収が上がった割合は全体としては39.4%、40代男性で47.9%です。これらのデータから、40代男性が転職することで年収が上がるケースは、決して珍しくないといえるでしょう。
ちなみに、2024年に転職した人全体の転職理由で最も多かったのは「給与が低かった」の25.5%、転職先の決定理由で最も多かったのは「給料が良い」の25.9%でした。
転職で年収を上げるコツ
転職によって年収を上げることを期待できますが、必ず誰もが転職で年収が上がるわけではありません。転職で年収を上げるコツを見ていきましょう。
自己分析とキャリアプランの明確化
まず、自分の強みやスキルを客観的に分析し、どの業界・職種で生かせるかを明確にしましょう。そのためには、自分の過去の経験を棚卸しし、転職後のキャリアプランを具体的に描くことが大切です。
短期的な年収アップだけでなく、長期的に成長できる環境を選ぶことが成功の鍵となります。どんなスキルが評価されるのかを知り、それに見合った企業を探すことで、効率的な転職活動が可能になるでしょう。
資格取得などのスキルアップ
年収を上げるためには、市場価値の高いスキルを身につけることが大切です。実務経験が不足している場合でも、資格取得を通じて専門知識をアピールできるため、未経験分野への転職も視野に入れられます。
必要に応じてオンライン講座やスクールを活用し、計画的にスキルアップを図りましょう。
企業研究
年収を上げるためには、業界ごとの平均年収や給与体系を理解することが重要です。企業ごとの給与水準や昇給制度、福利厚生を事前に調査し、条件の良い会社を選びましょう。
また、口コミサイトや転職エージェントの情報を活用し、実際の社員の声を確認することも有効です。企業文化や働き方が自分に合っているかも考慮しながら、より良い環境を見極めましょう。
転職エージェントの活用
転職エージェントを利用することで、年収アップの可能性を高めることができます。エージェントは、非公開求人や高待遇の案件を紹介してくれるだけでなく、給与交渉のアドバイスも提供してくれます。
特に、年収交渉が苦手な人にとって、プロのサポートは大きな武器になります。複数のエージェントを活用し、相性の良い担当者と連携することで、より有利な条件での転職を実現しましょう。
まとめ
40歳の男性で年収400万円は、平均的な年収水準よりも低めと言えます。近年は、転職をする場合、親が言うように「給料が下がるのが普通」という状況ではなく、上がる可能性も十分あります。
年収やそのほかの条件面を含め、転職を1つの選択肢として、自分にとって最適なキャリアプランを探しましょう。
出典
国税庁 令和5年分民間給与実態統計調査-調査結果報告-
株式会社マイナビ 転職動向調査2025年版(2024年実績)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
