53歳の夫の年収は「550万円」です。これ以上「給与アップ」は見込めないそうですが、夫の年収は50代の「平均」なのでしょうか？
特に50代にもなると、老後のお金のことなども考えなければならないため、今以上に給与アップが見込めないのであれば、収入を増やすための方法を検討した方がよい人もいるかもしれません。
そこで本記事では、50～60代男性の平均給与をご紹介するとともに、50代からできる収入アップの方法についてもまとめています。
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50代男性の平均給与はどのくらい？
国税庁の「令和5年分 民間給与実態統計調査」によると、1年を通じて勤務した給与所得者の平均給与は460万円（男性569万円、女性316万円）です。年齢階層別にみると、50代男性の平均給与は以下のようになっています。
・50～54歳：689万円
・55～59歳：712万円
今回の事例では「53歳の夫の年収が550万円」とのことですが、50～54歳の平均と比較すると140万円ほど少ないようです。
しかし、平均給与は業種によっても変わってくるため、詳しくみていきましょう。50～54歳男性の業種別平均給与は、表1の通りです。
表1
| 業種 | 金額 |
|---|---|
| 建設業 | 638万9000円 |
| 製造業 | 626万9000円 |
| 卸売業・小売業 | 466万5000円 |
| 宿泊業・飲食サービス業 | 338万9000円 |
| 金融業・保険業 | 758万1000円 |
| 不動産業・物品賃貸業 | 526万8000円 |
| 運輸業・郵便業 | 507万円 |
| 電気・ガス・熱供給・水道業 | 924万7000円 |
| 情報通信業 | 792万円 |
| 学術研究、専門・技術サービス業、教育、学習支援業 | 627万9000円 |
| 医療・福祉 | 432万1000円 |
| 複合サービス事業 | 668万8000円 |
| サービス業 | 444万5000円 |
| 農林水産・鉱業 | 509万5000円 |
※国税庁「令和5年分 民間給与実態統計調査－調査結果報告－」を基に筆者作成
最も年収が高いのは「電気・ガス・熱供給・水道業」の924万7000円、次いで「情報通信業」の792万円、「金融業・保険業」の758万1000円となっています。業種ごとの平均年収と比べてどのくらい差があるか確認しておくとよいでしょう。
50代からできる収入アップの方法
平均より年収が低いことが分かると、老後の生活に不安を感じるようになる人もいるでしょう。今回の事例では「これ以上の給与アップは見込めない」とのことなので、それ以外の方法で収入を増やす方法にはどのようなものがあるのかご紹介します。
まず、副業で収入を得る方法です。会社で許可されている場合に限りますが、業務が終わった後や休みの日などに別の仕事をするのもよいかもしれません。50代ならこれまでのスキルを生かせる副業が見つかる可能性もあるでしょう。
副業が許可されていない場合などは、資産運用を始める方法もあります。私的年金制度の1つである「iDeCo（個人型確定拠出年金）」や、税金が非課税になる「NISA（少額投資非課税制度」などがおすすめです。
そのほかにも、不動産投資やFX、外貨預金などの資産運用があるため、チェックしてみるとよいでしょう。
また、給与アップが見込めないのであれば、転職して収入を増やす方法もあるかもしれません。特に、専門性の高い職に就いている場合などは、勤め先を変えた方が高い給与を得られる可能性もあります。
50～54歳男性の平均給与は689万円なので「年収550万円」は平均より少ないと考えられる
今回の事例では「53歳の夫の年収が550万円」とのことですが、50～54歳男性の平均給与は689万円であり、平均より140万円ほど少ない可能性があると考えられます。
ただし、業種によって平均年収は異なるため、業種別のものを確認して比較した方がよいでしょう。平均より年収が少なくて老後の生活に不安を感じるようであれば、副業や資産運用、転職など収入を増やす方法についても調べてみることをおすすめします。
出典
国税庁 令和5年分 民間給与実態統計調査－調査結果報告－
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
