「夜勤なし・土日休み」の支援センターの看護職員の年収はどのくらい？

夜勤のない職場で、土日も休める看護職を探している方もいるでしょう。また、仕事と子育てとの両立を考えて、支援センターなどの福祉施設に勤務している方もいるかもしれません。
 
そこで、この記事では支援センターで働く看護職員の年収について解説します。地域包括支援センターや児童発達支援センターなどの業務内容もあわせて紹介するので、働き方の参考にしてください。

「夜勤なし・土日休み」の看護職員の年収

厚生労働省の「令和6年度障害福祉サービス等従事者処遇状況等調査」によると、障害福祉サービス等に従事する看護職員の平均月給は42万1390円だと分かりました。年収にすると約506万円となります。
 
ただし、上記の金額は「障害福祉サービス等に従事する看護職員」全般の平均給与となります。したがって、夜勤なし・土日休みに限定すると、平均額は異なるかもしれません。
 
一例として、ある地域包括支援センターの看護職員の求人で、土日休み・夜勤なしの給与は月給23万～26万円程度です。年収にすると345万～390万円程度となるため、看護職員全般の平均給与と比較すると、116万～161万円程度低い水準であると考えられます。
 

支援センターにおける看護職員の仕事内容とは？

ここからは、地域包括支援センターと児童発達支援センターを例に、支援センターにおける看護職員の仕事内容をご紹介します。働き方に興味がある方は、ぜひ参考にしてください。
 

地域包括支援センターでの仕事内容

地域包括支援センターでの看護職員の主な仕事内容は、介護に関する相談支援、医療機関や福祉サービスとの連携などです。専門的な知識を生かし、利用者の状況に応じた支援を行います。主な仕事内容は、次の通りです。

●利用者やその家族からの相談対応
●医療機関や福祉施設との連携・訪問
●介護予防に関する支援
●一人暮らしの高齢者宅の訪問
●関係する機関との調整業務

就業時間は、朝から夕方までの事業所が多いようです。土日祝日が休みのケースもありますが、休日の曜日が記載されていない求人もあるため、事前に確認しておくと安心です。
 

児童発達支援センターの仕事内容

児童発達支援センターにおける、看護職員の主な仕事内容は、以下の通りです。

●送迎時の付き添い
●トイレ誘導や食事のサポート
●子どもに適した遊びの提案
●健康管理
●家族への報告と支援

児童発達支援センターでは、子どもの自宅から施設までの送迎に看護職員が付き添うこともあります。これは通所時にも医療的ケアが必要な子どもがいるためです。
 
また、昼食時には食事のサポートをして、トイレへの誘導や必要であればオムツ交換などを行う場合もあります。加えて、子ども一人ひとりに合った遊びの提案や、健康状態の管理、保護者への報告や支援を行うことも業務の一環です。働く時間帯は一般的に朝から夕方までの日中勤務が中心です。
 

支援センターで働く看護職員の年収は約506万円だが、夜勤なし・土日休みの場合は345万～390万円程で募集されることも

厚生労働省によると支援センターで働く看護職員全般の年収は、506万円程度となっています。ただし、夜勤なしや土日休みに限定した場合、平均年収は異なる可能性があります。実際には、年収345万～390万円程度の募集もみられます。勤務条件によって給与水準に差が出る点に注意が必要です。
 
なお、地域包括支援センターの看護職員の仕事内容は、利用者・その家族からの相談や一人暮らしの高齢者宅への見回りなど、介護サービスの調整に関わることが中心です。一方、児童発達支援センターでは、子どもの送迎や子どもに適した遊びの考案なども担当します。
 
支援センターでの勤務を検討する際は、こうした違いも参考にしてみてください。
 

出典

厚生労働省 令和６年度障害福祉サービス等従事者処遇状況等調査結果の概要（14ページ）
 
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー