「別荘」を所有する「薬剤師」の友人。6年制大学に通って「なるのが大変」なイメージですが、「薬剤師」はそんなに儲かる職業なのでしょうか?
しかし、難易度が高い分、合格すれば友人のように別荘を所有し、2拠点生活ができるだけの高収入が得られるのか気になるところです。
そこで、この記事では勤務薬剤師の平均年収と、管理薬剤師が独立開業した場合の平均年収がおおよそいくらになるか紹介します。加えて、「2拠点生活に関する意識・実態調査」についても簡単に解説します。
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「薬剤師」の年収は「おおよそ600万円前後」
厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」によると、企業規模別の薬剤師の年収は以下の通りとなります。
・企業規模(10人以上):599万3200円
・企業規模(10~99人以上):584万4000円
・企業規模(100~999人以上):614万1900円
・企業規模(1000人以上):592万5000円
企業規模によって多少の違いはありますが、薬剤師の年収はおおよそ600万円前後です。国税庁の「令和5年分 民間給与実態統計調査」によると、日本人の平均年収が460万円であることから、薬剤師の年収は比較的高いといえるでしょう。
薬局を独立開業した場合は年収が「900万円」を超えるケースも
厚生労働省中央社会保険医療協議会が公表している「第24回医療経済実態調査(医療機関等調査)報告-令和5年実施-」を基にして、管理薬剤師の年収を紹介します。店舗数が1店舗の場合の保険薬局に勤める管理薬剤師の平均年収は、933万1192円です。
この調査からは、管理薬剤師が薬局を独立開業した場合には、年収900万円超も夢ではないことが見てとれます。管理薬剤師とは、医薬品の管理や従業員の管理などを行う責任者の薬剤師を指します。
薬機法(医薬品医療機器等法)に基づき、1店舗に1名の配置が義務付けられています。なお、薬局オーナーや経営者として薬局を開設すること自体は、管理薬剤師の資格がなくても可能です。
2拠点生活者の半数以上は「世帯年収800万未満」
別荘を所有し、2拠点生活をおくるには、高額な費用がかかるイメージです。実際は、どうなのでしょうか。
ここでは、2拠点生活について、株式会社リクルート住まいカンパニーが実施した「『デュアルライフ(2拠点生活)に関する意識・実態』調査」を基に解説します。2拠点生活をしている人の属性として52.6パーセントが「世帯年収800万未満」であることが分かります。
このことから必ずしも2拠点生活が、いわゆる高所得者だけのものではないことが想定されます。この数字を参考にすれば、薬剤師であれば、別荘を所有し2拠点生活を送るのも可能かもしれません。
まとめ
薬剤師は、6年制大学に通い薬剤師国家資格に合格しなければ就けない専門職です。気になる年収は、薬剤師が600万円前後と日本人の平均年収よりは高めで、管理薬剤師が独立開業した場合であれば、年収900万円超も夢ではないことが調査から見てとれます。
また、2拠点生活者の半数以上は「世帯年収800万未満」ということも分かりました。この結果から、薬剤師であれば2拠点生活ができるだけの収入は、十分に得られているといえるでしょう。
出典
総務省統計局e-Stat 政府統計の総合窓口 厚生労働省|令和6年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種
厚生労働省中央社会保険医療協議会 第24回医療経済実態調査(医療機関等調査)報告-令和5年実施-(309ページ)
国税庁 令和5年分 民間給与実態統計調査
株式会社リクルート住まいカンパニー「デュアルライフ(2拠点生活)に関する意識・実態」調査
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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