
通関士は、難易度が高い資格試験といわれることがあるため「実際に通関士として働いている人の年収はどのくらいなのか? 」と気になる人もいるかもしれません。
そこで本記事では、通関士の平均年収や仕事内容を始め、資格試験の難易度が高い理由などについて詳しくご紹介します。

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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通関士の平均年収
厚生労働省の職業提供サイト「job tag」によると、通関士の全国平均年収は551万4000円となっています。
また、国税庁の「令和5年分民間給与実態統計調査-調査結果報告-」によると、給与所得者全体の平均年収は460万円ということなので、通関士の平均年収は全体の平均より90万円程度高い収入を得ている可能性があるといえるでしょう。
通関士の仕事内容
前述の職業情報提供サイト「job tag」によると、通関士は貨物を輸出入する際に発生する手続きの専門家とされているようです。貨物の輸出入の際には品名や数量、価格などを税関長に報告して許可を得る必要があるため、通関士が輸出入者の代理として税関に提出する書類の審査などをおこなうとされています。
通関業務には高度な専門能力が必要になるため、通関業者には通関士の配置が義務づけられているようです。
通関士になるには?
通関士として働くには、国家試験である通関士試験に合格する必要があるようです。通関士試験には年齢や学歴・経歴などの受験資格が設けられていないようなので、誰でも挑戦できる資格といえるでしょう。実務経験があると試験の一部が免除されるので、通関業者に就職してから資格取得を目指す人もいるようです。
なお、試験に合格すると、受験地に関係なく通関士として働くことができるとされています。
通関士の資格試験はなぜ難易度が高い?
令和6年10月に実施された「第58回通関士試験の結果について」によると、受験者数6135人中759人が合格で、合格率は12.4%となっています。前年の合格率は24.4%、前々年は19.1%、第1回から第58回までの試験の合格率の平均は15.6%です。
通関士の資格試験の難易度が高い理由としては、物流・貿易・法律に関する専門用語が多く出てくることや、法改正のたびに対応が必要になることなどが挙げられるでしょう。特に法改正については、タイミングによっては自分が受ける試験に関係してくるのかどうか判断が難しい場合もあるかもしれません。
また、計算が必要になる問題が出ることもあり、暗記だけでは点が取れないことも、難易度が高いと感じる理由の1つとされているようです。
通関士の全国平均年収は551万4000円
厚生労働省の職業提供サイト「job tag」によると、通関士の全国平均年収は551万4000円となっています。国税庁の調査で公表されている給与所得者全体の平均年収は460万円なので、平均より90万円ほど高い可能性があることが分かります。
通関士になるには、国家資格に合格する必要があります。今まで実施された通関士試験の合格率の平均は15.6%ということで、難易度の高い試験であると考えられますが、興味のある方は受験を検討してみるのもよいでしょう。
出典
厚生労働省 職業情報提供サイト job tag 通関士
国税庁 令和5年分民間給与実態統計調査-調査結果報告-
税関 第58回通関士試験の結果について
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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