55歳で子育て卒業、今こそファミリーカーを手放して「スポーツカー」に乗りたい! 年収500万円だけど「550万円の車」を買っても大丈夫? 返済比率もあわせて確認

配信日: 2025.05.03 更新日: 2025.10.21
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55歳で子育て卒業、今こそファミリーカーを手放して「スポーツカー」に乗りたい! 年収500万円だけど「550万円の車」を買っても大丈夫? 返済比率もあわせて確認
春は子どもが巣立っていく季節です。家族のために働き続けた世帯主にとって、達成感と解放感にひたる時期でもあるのではないでしょうか。今まで子育て優先でファミリーカーに乗っていた人が、若いころのあこがれを思い出し、スポーツカーが欲しくなるのは自然な気持ちの流れかもしれません。
 
55歳ならば若いころよりも収入が増えているでしょうが、年収越えの高級車を買っても大丈夫なのか、解説します。
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スポーツカーの価格相場と55歳の年収

まずはスポーツカーの新車価格がいくらなのか、調べてみました。輸入車の価格は為替で変動するので、本記事では国産車のみ紹介します。

●トヨタ レクサス RC F 1360万円
●日産 フェアレディZ 549万7800円
●ホンダ シビック TYPE R 499万7300円~599万8300円

ここまでは多くの人にとって「年収超え」となるスポーツカーですが、以下のように300万円台や200万円台から買えるものもあります。

●トヨタ GRヤリス 356万円~533万円
●スバル BRZ 332万2000円~381万7000円
●マツダ ロードスター 308万7700円~367万9500円
●トヨタ GR86 293万6000円~361万6000円

では55歳の年収はいくらでしょうか? 厚生労働省の2024年賃金構造基本統計調査によると、男性55~59歳の平均賃金は44万4100円です。年収換算で532万9200円になります。
 
全てのスポーツカーが年収超えとなるわけではありませんが、レクサス RC F、日産 フェアレディZ、ホンダ シビックTYPE Rのハイグレード車は年収より高くなってしまいます。
 

年収500万円だけど550万円の車を買うことはできる

自動車購入のローンを組むにはまず、「いくらまで借りられるか」という借入限度額の確認が必要です。金融機関の中には、ほかに借り入れがなければ55歳でも年収相当まで借り入れ可能とするところはあります。年収が500万円なら500万円の車はローンで買えるということです。
 
一方、一般的に年収に対する返済額の比率(返済比率)は、年収の35%以下といわれています。返済比率はローンを貸し出す会社によって異なり、高いほど金融機関の審査に通りにくくなります。

返済比率(%)=返済額÷年収×100
返済額=返済比率(%)×年収÷100

図表1

年収 返済比率35%の場合の年間返済額
400万円 140万円
500万円 175万円
600万円 210万円

筆者作成
 
年収500万円の人が550万円の車を買う場合、借入限度額を超える部分は貯金から出すことになります。頭金が多いほど、カーローンの審査に通りやすくなるでしょう。頭金に上限はありません。
 
現金一括払いも可能ですが、現金で払える範囲に収めるためにグレードやオプションを我慢すると、結局満足できないということになりかねません。
 

住宅ローンとの併用は可能か

新たにローンを組むときは、ほかに借り入れがないか確認されます。多くの人が気にするのは「住宅ローンとカーローンを併用できるか」という点でしょう。住宅ローンの残りが少ないほど、あるいは年収が高いほど、新たに借り入れをできる可能性は上がります。
 
また、返済金額や返済にかかる年数を確認し、現在の家庭事情で可能かどうか見定める必要があるでしょう。55歳でもローンが可能だからといって、10年ローンを組むと返済が65歳までかかることになります。
 

個人間カーシェアなど、スポーツカーに乗れる機会は増えている

スポーツカーに乗りたいなら、購入だけが選択肢ではありません。現在では、スポーツカー専門のレンタカー会社や、カーシェア、個人間カーシェアアプリなどから選ぶことができます。所有欲を満たすことはできませんが、「一時の夢」をかなえることはできるでしょう。
 
けんかの種にならないよう家族の意見も聞きながら、良い車と方法が見つかるとよいですね。
 

出典

厚生労働省 令和6年賃金構造基本統計調査の概況
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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