塾で「時給2500円」のアルバイトをする息子が、「年収400万円」の企業の内定を獲得! アルバイトのほうが時給は高いけど、正社員として就職する“メリット”はあるのでしょうか?

配信日: 2025.05.05 更新日: 2025.10.21
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塾で「時給2500円」のアルバイトをする息子が、「年収400万円」の企業の内定を獲得! アルバイトのほうが時給は高いけど、正社員として就職する“メリット”はあるのでしょうか?
昨今は働き方の多様化が進んだ影響もあり、正社員以外の雇用形態で生計を立てている人も増えているのではないでしょうか。なかには、正社員以上の好条件で働けるケースもあり「それなら正社員として就職しなくてもよいのでは」と考える人もいるかもしれません。
 
そこで、本記事では表題の条件で正社員とアルバイトの給与を比較し、そのうえで正社員として就職するとどのようなメリットが享受できるかについて解説します。
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時給2500円のアルバイトと年収400万円の正社員の給与比較

まずは、時給2500円のアルバイトについて、仮にフルタイムで1年間勤務した場合(年間260日、1日8時間)の時給計算をします。具体的な計算結果は、以下のとおりです。
 
2500円×2080時間=年収約520万円
 
一方、年収400万円の正社員は時給換算すると約1923円であり、額面上はアルバイトのほうがよいです。
 
ちなみに、2025年4月時点の全国の平均最低賃金時間額は1055円です。そこから考えると、どちらの仕事も給与面においては比較的好条件であるといえるでしょう。
 

正社員として就職するメリット

今回の例ではアルバイトのほうが時給換算すると高収入ですが、正社員には給与以外にさまざまなメリットが存在します。正社員として就職する具体的なメリットは、以下のとおりです。
 

収入が安定している

正社員のメリットの1つが、収入の安定性です。アルバイトの多くは時給制が採用されており、労働時間がそのまま給料に反映されます。そのため実働時間が減ってしまうと、収入も比例して少なくなります。
 
一方の正社員は、欠勤さえしなければ働いた月の基本給は変動しません。雇用期間に定めもないため、定年退職するまで同じ企業で働き続けられる点も安心です。
 

昇給がある

正社員は全体的にアルバイトより給与の水準が高いですが、その理由として昇給の存在が挙げられます。昇給制度が採用されているアルバイトも一定数ありますが、正社員と比較すると金額の幅や頻度が限られているケースは少なくありません。
 
入社直後の正社員給与と比較した場合、アルバイトで稼げる金額のほうが高いかもしれません。しかし長期的な視点で見たとき、正社員のほうがより多くの給与を得られる可能性があります。
 

社会的な信用が得やすい

社会的な信用を得やすい点も、正社員として就職するメリットです。アルバイトは、依然として収入が安定していないイメージが強いです。
 
そのため、住宅ローンや自動車ローンの利用やクレジットカードの申し込みの際に行われる審査を通過できない場合があります。
 
正社員であれば、アルバイトに比べ仕事を失うリスクが低く、かつ収入も安定していると判断され、信頼を得やすいといえるでしょう。
 

ボーナスがある

正社員の場合、企業によってはボーナスがもらえます。アルバイトでもボーナスが支給される企業もありますが、レアケースかつ正社員より金額が少ないことがほとんどです。
 

福利厚生が整っている

福利厚生が整っている点も、正社員として就職するメリットです。アルバイトでも、職場までの通勤にかかる交通費が支給されるケースはありますが、正社員になると住宅手当や資格手当などさらに豊富な福利厚生が用意されている企業もあるでしょう。
 
とくに資格手当は、スキルアップやキャリアアップにつながりやすいです。
 

給料以外の利点にも目を向けたほうがよい

親の立場からすると、アルバイト時代よりも低い給与の仕事に子どもが就くのは、不安かもしれません。しかし、社会的な信用や収入の安定性は、アルバイトより正社員のほうがより優れているといえるでしょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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