年収のピークが訪れるのは「50代」と「40代」のどっち? 昇進の早さとピークの早さは関係ない?

配信日: 2025.05.07 更新日: 2025.10.21
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年収のピークが訪れるのは「50代」と「40代」のどっち? 昇進の早さとピークの早さは関係ない?
会社勤めをしている方のなかには、「年収のピークは何歳頃なのか?」「昇進の早さで年収は変わるのか?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。年齢や昇進と年収の関係を知っておくことで、将来の収入のイメージがしやすくなります。
 
そこで本記事では、年齢や昇進が年収にどう影響するのかについての解説と年収を上げる方法も紹介します。
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平均年収が最も高いのは「50代」

国税庁の「令和5年分 民間給与実態統計調査」によると、給与所得者の平均年収は459万5000円でした。
 
年齢別の平均年収は、図表1のとおりです。
 
【図表1】

男性 女性 男女合計
19歳以下 133万円 93万円 112万円
20~24歳 279万円 253万円 267万円
25~29歳 429万円 353万円 394万円
30~34歳 492万円 345万円 431万円
35~39歳 556万円 336万円 466万円
40~44歳 612万円 343万円 501万円
45~49歳 653万円 343万円 521万円
50~54歳 689万円 343万円 540万円
55~59歳 712万円 330万円 545万円
60~64歳 573万円 278万円 445万円
65~69歳 456万円 222万円 354万円
70歳以上 368万円 197万円 293万円

※国税庁「令和5年分 民間給与実態統計調査」より筆者作成
 
図表1から年収が高い年代トップ3を、男性・女性・全体でそれぞれ見てみましょう。

■男性

●55~59歳 712万円
●50~54歳 689万円
●45~49歳 653万円

■女性

●40~44歳 343万円
●45~49歳 343万円
●50~54歳 343万円

■男女合計

●55~59歳 545万円
●50~54歳 540万円
●45~49歳 521万円

この結果から見ると、男女合計は男性の影響が大きいと思われます。男性で年収が最も高いのは50代で、次いで40代が続いています。一方、女性は30~54歳まで同額です。したがって、年収のピークは男性が50代、女性が40代に訪れるケースが多いと考えられます。
 

一般的に昇進するほど年収も上がる傾向にある

一般的に、昇進に伴って年収も上がっていく傾向があります。例えば、主任より係長、係長より課長、部長と、役職が上がるにつれて年収も高くなるのが一般的です。
 
厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、役職別の収入の平均は図表2のとおりです。
 
【図表2】

役職 賃金(男女計)
部長級 59万6000円
課長級 49万800円
係長級 37万800円
非役職者 29万1100円

※厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」より筆者作成
 
昇進のスピードが早いほど年収も早い段階で上がり、ピークが早まる可能性があります。
 
ただし、会社によっては歩合制の割合が高かったり、昇進によって残業代が支給されなくなったりすることもあります。その場合は、平社員や主任のほうが、昇進した役職者よりも収入が多くなることもあります。
 

年収を上げる方法

年収を上げる方法には、次のようなものがあります。

●スキルを磨いて昇進・昇給を目指す
●資格を取得して手当を受ける
●副業で収入を増やす

知識やスキルを高めることで仕事のパフォーマンスが向上して、成果や評価にもつながります。その結果、昇進や昇給のチャンスが広がり、給与アップが期待できるようになるでしょう。
 
また、仕事に関連した資格を取得して、資格手当を得るのも一つの方法です。会社によっては、月数万円の資格手当が支給されます。昇進や資格手当による収入アップが難しい場合には、副業にチャレンジして収入全体を増やす方法もあります。
 

自分の年収の推移を記録してみよう!

国の調査から見ると、男性の年収のピークは50代、女性は40代と考えられます。また、一般的には、役職が上がるにつれて年収も上がる傾向にあります。ただし、実際の年収は勤務先の給与体系や評価制度、本人の努力などによって大きく変わってきます。
 
一般的な傾向を踏まえつつ、自分自身の年収の推移も記録しておくと、将来の収入の見通しが立てやすくなります。そのためにも、まずはこれまでの年収を振り返ってみましょう。
 

出典

国税庁 令和5年分 民間給与実態統計調査
厚生労働省 令和5年賃金構造基本統計調査
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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