夏のボーナスの支給時期は「6月」です。新卒1年目の私はもらえるのでしょうか?

配信日: 2025.05.12 更新日: 2025.10.21
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夏のボーナスの支給時期は「6月」です。新卒1年目の私はもらえるのでしょうか?
夏と冬の年2回支給されることが多いボーナスですが、新卒1年目の場合は支給されるのか気になるところです。ボーナスは、企業の規定や在籍期間によって支給の有無が決まるため、一律に「もらえる」「もらえない」とはいえません。
 
本記事では、新卒1年目の夏のボーナスについて解説し、支給の条件や金額の目安をご紹介します。
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ボーナスの支給時期と新卒1年目の扱い

ボーナスは会社の業績や従業員の貢献度に応じて支給されます。そのため、多くの企業では「査定期間」が設けられており、夏のボーナスは前年の10~3月、冬のボーナスは4~9月を対象とするケースが一般的です。
 
新卒1年目の場合、夏のボーナスの査定期間である前年の10~3月にはまだ在籍していため、新卒1年目の夏のボーナスは支給されないか、支給されたとしても満額ではないことが多いです。
 
株式会社産労総合研究所(東京都千代田区)による「2024年度 決定初任給調査」によると、新入社員の夏季賞与の支給状況として、「何らかの夏季賞与を支給する」が77.5%、「支給しない」が12.2%という結果でした。
 
なお、企業によっては「寸志(少額のボーナス)を支給する」といった対応をとる場合もあります。しかし、基本給と異なり、会社の業績が悪かったり、試用期間中のため評価が難しかったりする場合は、支給されない可能性もあります。そのため、新卒1年目のボーナスは必ずしも支給されるものではないことを理解しておきましょう。
 

新卒1年目のボーナス支給額

新卒1年目のボーナス額は、企業の規定や業績、個人の評価によって異なります。上記の「2024年度 決定初任給調査」によると、新卒1年目の夏のボーナスの平均支給額は、大学卒が平均9万4112円、高校卒が平均7万5076円でした。
 
支給方法では「一定額(寸志等)を支給」が65.7%と最も高く、「在籍期間の日割計算で支給」が18.2%、「日割以外の一定割合で支給」が10.5%と続きます。支給額の分布も「5万~10万円未満」(大学卒43.0%、高校卒46.3%)が最も高い結果でした。
 
これにより新卒1年目の夏のボーナスは7~10万円程度が平均的な水準と考えられます。
 
一方、冬のボーナスは査定期間内に勤務しているため、夏よりも支給額が多くなる傾向があるようです。企業によっては、冬のボーナスから通常の査定基準に基づいた金額が支給され、1~2ヶ月程度が多くの企業で支給されているようです。
 

ボーナスに関する注意点

前述したとおり、社会人1年目のボーナスは確実にもらえるものではありません。
 
そのため、毎月の生活費の一部としてあてにし過ぎるのはリスクがあるため注意が必要です。また、ボーナスは給与と同じように税金や社会保険料が控除されたあとの金額が支給されるため、手取り額は額面よりも少なくなることも覚えておいてください。
 
また、ボーナスは基本給と異なり、企業の業績や個人の評価によって変動するため、社会人2年目以降も必ず毎年支給されるとはかぎりません。そのため、ボーナスを受け取った際には、計画的に使うことが重要です。
 
将来のためにボーナスの一部を貯蓄する、資産運用に回す、キャリアアップのために自己投資する、仕事の疲れをいやすためにリフレッシュに使うなど、計画的に使っていきましょう。
 

夏のボーナスに過度な期待は禁物

新卒1年目の夏のボーナスは、企業の規定によって支給の有無や金額が異なります。支給されない場合もありますし、支給されても数万円の寸志にとどまるケースも多いようです。
 
こういったことから、社会人1年目の夏のボーナスには過度な期待をせず、冬のボーナスや翌年以降のボーナスに期待するのが現実的といえます。規定によって支給の有無は異なるため、ボーナスに関する不安や疑問がある場合は、人事担当者に確認してみましょう。
 

出典

株式会社産労総合研究所 2024年度 決定初任給調査
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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