「ボーナスが年3回ある」という友人がうらやましい! 自分の会社は「ボーナスなし+基本給高め」ですが、年3回もボーナスが出るような企業に転職したほうがいいのでしょうか?

配信日: 2025.05.12 更新日: 2025.10.21
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「ボーナスが年3回ある」という友人がうらやましい! 自分の会社は「ボーナスなし+基本給高め」ですが、年3回もボーナスが出るような企業に転職したほうがいいのでしょうか?
毎年6・7月と12月に多くの企業で従業員に支給される「賞与(ボーナス)」ですが、企業によっては決算期に第3の賞与が従業員に支給されるケースがあります。
 
賞与が年に2回のみの企業で働いていると、3回受け取れる人をうらやましく感じることもあるのではないでしょうか。では、年3回受け取れる企業に転職したほうが良いのでしょうか?
 
本記事では年3回賞与が受け取れる理由と、そのような企業に転職したほうが良いのかについて解説します。
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決算賞与を受け取れるかは企業ごとに異なる

多くの企業では夏(6月または8月)と冬(12月)にそれぞれ賞与が支給されますが、なかには決算期に3回目の賞与(決算賞与)を受け取れる企業もあります。
 
決算賞与は、年度の業績が良い場合に決算期に支給される臨時的な賞与のことです。企業は決算賞与を従業員に還元することでモチベーションのアップを狙えますが、全ての企業が採用しているわけではありません。
 
求人票には賞与についての規定が記載されていることがありますが、その際に「年3回支給」といった文言があった場合、その企業では決算賞与を受け取れる可能性があります。
 

決算賞与以外にも年3回の賞与を受け取れるケースがある

年に3回の賞与を受け取れる企業のなかには決算賞与以外に、「特別賞与」という名称で3回目の賞与が支給されるケースがあります。特別賞与とは、大口のプロジェクトが成功して会社が大きな利益を得た場合などに、臨時でボーナスが支給されることです。
 
また、業績に関係なく、賞与を年3回支給すると規定している企業もあります。その場合は、年2回と比較して支給額が増えるのではなく、2回分と同じ金額が3回に分けて支給されることもあります。
 
なお、決算賞与・特別賞与以外でも、支払い側の都合によって不定期で臨時の賞与を受け取れるケースもあります。例えば会社の創立〇周年といった祝いの場で臨時ボーナスが支給されることも考えられます。
 

賞与・決算賞与は業績次第では受け取れないことがある

決算賞与は、年2回決まった時期に支給される可能性がある通常の賞与と異なり、支給されない可能性があります。
 
通常の賞与も同様ですが、会社の業績が良くなければ支給されないこともあります。賞与を頼りに生活していると、いざ不景気で賞与を受け取れないときに、経済的なダメージが大きくなってしまいます。
 
また、決算賞与は利益の一部を還元する形になるため、一般的には夏や冬の賞与よりも金額が少ない傾向があります。
 
ただ、成果主義が採用されている企業においては、自分の業務目標の達成度合いによっては、夏や冬の賞与よりも多くの金額を受け取れるケースもあります。
 

年収が同じなら、ボーナス有りより基本給が高いほうが良い場合もある

決算賞与を受け取れると聞くとうらやましく思うかもしれませんが、決算賞与を受け取れるかはその年の業績によって異なります。また、支給金額もその年の業績によって異なり、夏や冬のボーナスと比較して低いケースも少なくありません。
 
会社によっては、「賞与がない代わりに基本給が高い」というケースがあります。基本給は会社の判断で引き下げられることもありますが、労働者の同意を得ない一方的な引き下げは、労働契約法第8条・第9条により違法です。
 
賞与が受け取れないのは面白みがないと感じる人もいるかもしれませんが、年収に大きな差がない場合、基本給が高いほうが安定した収入を得やすいとも考えられます。
 

まとめ

賞与や決算賞与の支給実績や金額は、就職・転職先を比較する際に注目しやすいポイントですが、それだけで就職・転職を決めないように気を付けたほうがいいでしょう。基本給や仕事内容、年間休日など、さまざまな点を総合的に比較検討することが大切です。
 

出典

e-Gov法令検索 労働契約法
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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