年収「1000万円」も可能?! 合格率10%前後の難関資格! 「不動産鑑定士」の「年収」は日本の平均と比較してどのくらい高い?

配信日: 2025.05.16 更新日: 2025.10.21
この記事は約 3 分で読めます。
年収「1000万円」も可能?! 合格率10%前後の難関資格! 「不動産鑑定士」の「年収」は日本の平均と比較してどのくらい高い?
不動産鑑定士が国家資格ということは知っているものの「実際のところ、どのくらいの年収なの? 」と気になっている方もいるかもしれません。不動産鑑定士は、日本の平均年収と比較してどのくらい収入が高いのだろうかと疑問に思ったことのある方もいるでしょう。
 
この記事では、不動産鑑定士の平均年収と日本の平均年収との比較を中心に、仕事内容や資格取得の難易度などについて解説します。専門性の高いキャリアに興味がある方や、収入アップを目指したい方などは、参考にしてください。
FINANCIAL FIELD編集部

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

国家資格「不動産鑑定士」とは?

不動産鑑定士とは、土地や建物の経済的な価値を専門的に評価する国家資格保有者のことを指すようです。個人から企業まで、扱う不動産の規模は多岐にわたり、国内に限らず海外の不動産も含め、あらゆるシーンで「適正な価値」を提示する役割を担っています。
 
不動産鑑定士を名乗るためには、短答式試験や論文式試験に合格したのち、実務修習を受けなければならないようです。国土交通省によれば、令和6年度には1675人が不動産鑑定士試験を受験し、論文式試験まで合格できた人は147人となっています。
 
知識と能力を身につけ、国家試験に合格した人のみが担える、専門性の高い職業だと考えられるでしょう。
 

平均年収は約551万円|上位層は1000万円を超えることも

総務省統計局の「賃金構造基本統計調査」によれば、不動産鑑定士を含む「他に分類されない専門的職業従事者」の平均年収は、企業規模が10人以上の場合で約551万円(令和5年時点)です。
 
一方、国税庁の「令和5年分 民間給与実態統計調査」によれば、日本の労働者の平均年収は460万円となっています。これを踏まえると、不動産鑑定士の年収は、平均と比較して高い水準にあることが分かるでしょう。
 
なお、不動産鑑定士の年収は所属する組織の規模によっても異なり、規模が大きくなるほど高くなる傾向にあります。例えば、従業員数10~99人の組織の平均年収は515万6900円ですが、1000人以上の組織では619万8500円です。
 
また、実力やキャリアによっても収入の幅は大きく変わり、個人で独立開業した場合には年収1000万円を超える人もいるようです。
 

不動産鑑定士の仕事内容とは?

不動産鑑定士のおもな仕事内容は、個別の不動産について鑑定評価額(適正な価格や賃料の目安)を示す「不動産鑑定評価書」を作成することとされています。また、対象となる不動産を多角的に調査・分析し、顧客のニーズに合わせたアドバイスを行うコンサルティング業務も担うようです。
 
不動産鑑定士は、具体的に以下のような場面で活躍しています。
 

・不動産を売買するとき:鑑定評価を用いて不動産の適正価格を算出
・不動産を貸し借りするとき:家賃や地代などの適正価格を判断
・不動産を相続・贈与するとき:遺産や贈与財産に含まれる不動産の適正価値を算出
・不動産を担保にするとき:不動産鑑定評価によって借入可能額が左右される

 
不動産鑑定士になるためには、幅広い知識や、クライアントが納得できる結論を導く論理的思考力が求められる可能性があります。
 

不動産鑑定士の平均年収は約551万円|日本の平均年収よりも約90万円高い

不動産鑑定士は、土地や建物の価値を専門的に評価する国家資格とされています。平均年収も日本全体の水準を上回っており、独立後や実力次第では、年収1000万円を超えるケースもあるといわれています。試験の難易度は高い傾向があるものの、取得後はさまざまな分野で活躍できる可能性があるでしょう。
 
不動産や経済など幅広い知識を生かしたい方や、安定した専門職に就きたい方にとって、やりがいを感じられる資格といえるかもしれません。
 

出典

国土交通省 令和6年不動産鑑定士試験短答式試験の結果について
国土交通省 令和6年不動産鑑定士試験の合格者が決定しました
e-Stat 政府統計の総合窓口 賃金構造基本統計調査
国税庁 令和5年分 民間給与実態統計調査
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

  • line
  • hatebu
【PR】 SP_LAND_02
FF_お金にまつわる悩み・疑問