客室乗務員の平均年収は534万円って本当? 「国内線」と「国際線」で給与に違いはあるの?
そこでこの記事では、国内線・国際線それぞれの勤務体系や手当の違い、どこで給与の差が生まれるのかなどを解説します。ぜひ参考にしてください。
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客室乗務員の給与の仕組み
客室乗務員の給与は、基本給に加えてフライト内容などに応じた手当が支給されるため、条件によって収入に差が出やすい仕組みです。
厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」によると、客室乗務員の全国平均年収は、534万円前後とされていて、20代の若手では約287~444万円、30代で約563~577万円が目安とされています。
なお、年収は企業の規模によっても異なり、会社の規模が大きくなると平均基本給も高くなる傾向にあります。例えば、企業の従業員数が100~999人の会社では、302万4000円ですが、1000人以上の企業では、416万9000円です。
また、客室乗務員の給与体系は、おもに以下のような複数の手当によって構成されているようです。
・基本給
・乗務手当
・深夜労働手当
・土日出勤手当
これを踏まえると、客室乗務員の給与は、乗務内容やスケジュールに応じて変動する仕組みといえるでしょう。
国際線の方が手当が高い傾向に
客室乗務員の基本給は、国内線・国際線で大きくは変わらないとされています。ただし、国際線はフライト時間、拘束時間の長さなどから、勤務手当が多くつき、結果的に高くなることがあるようです。
ただし、手当の内容や金額などは航空会社によって異なり、天候やそのほかの要因にも影響されるため一概にすべてのケースで当てはまるとはいえません。あくまで目安として考えておくとよいでしょう。
客室乗務員の一般的なキャリア
一般的に、新人の客室乗務員はまず国内線に配属され、一定の実務経験を積んだあとに国際線へ異動する流れが採用されているようです。最初は国内線にて乗務経験や基礎的な能力を身につけ、その後は国際線に乗務するなどして、徐々に専門性を身につけていくのだと考えられます。
国際線では、外国人のお客さんに対応する機会が増えることはもちろん、各国の出入国規則や検疫に関する知識など、求められる能力の幅も広がるとされています。その際、英語での接客対応力や異文化理解力などが重点的に評価される可能性があるでしょう。
手当の違いで収入差は生まれる可能性があるが「国際線=高収入」とは限らない
客室乗務員の基本給は、国内線と国際線で大きな差はないようです。しかし、フライト時間、拘束時間の長さなどから、勤務手当が多くつき、結果的に国際線の方が高くなるケースはあるようです。
ただし、フライトの本数や月ごとの勤務日数によっても給与額は異なるため「国際線に乗務した方が高収入」と一概にいうことはできないでしょう。
出典
厚生労働省 職業情報提供サイト job tag 客室乗務員
e-Stat 政府統計の総合窓口 賃金構造基本統計調査
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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