銀行で働いている30代の友人家族は毎年2～3回は旅行に行っているそうです。「銀行員」の年収ってどれくらいなのでしょうか？

銀行で働いている30代の友人家族が、毎年2～3回の旅行に出掛けているという話を聞くと、生活にかなり余裕がある印象を受ける方も多いのではないでしょうか。銀行員というと「安定した職業」「収入が高い」といったイメージを持たれがちですが、実際のところ、どれくらいの年収があるのかは意外と知られていません。
 
本記事では、30代銀行員の平均年収やその収入で可能となるライフスタイル、そして銀行員の年収が比較的高いとされる背景について、解説いたします。

30代銀行員の平均年収はどれくらい？

厚生労働省の「令和6年賃金構造基本統計調査」や業界関連サイトの情報によると、銀行員の平均年収は年齢や職種によって幅がありますが、30代ではおおよそ500万円～700万円程度が目安とされています。特に大手都市銀行に勤務する場合は、30代前半で600万円台、30代後半では700万円を超えるケースも見られます。
 
たとえばメガバンクで総合職として勤務している銀行員であれば、毎月の基本給に加え、賞与（ボーナス）や住宅手当、家族手当などが支給され、年収が着実に増えていく仕組みになっています。
 
一方、地方銀行や信用金庫などでは、やや水準が下がるものの、安定した給与体系が敷かれているため、家計の計画が立てやすいという特徴があります。
 

銀行員の収入で実現できるライフスタイル

銀行員の30代ともなると、収入面でのゆとりが出てくるため、家族旅行やマイホームの購入、教育費の確保など、さまざまなライフイベントに前向きに取り組むことができます。毎年2～3回の旅行に行くご家庭も珍しくありません。
 
また、銀行によっては福利厚生が非常に手厚く、たとえば以下のような支援が用意されていることもあります。
 

・社宅制度や住宅補助
・財形貯蓄制度や確定拠出年金
・育児や介護休暇の充実
・資格取得支援制度 など

 
このような制度が整っていることで、家計負担が軽減され、結果として自由に使えるお金や生活の選択肢が広がります。さらに、銀行員は「安定・堅実」な職業とみなされ、金融機関からの信用も高く、住宅ローンなども組みやすいのが特徴です。
 

銀行員の年収が高い理由とは？

銀行員の年収が高めに設定されている理由には、いくつかの背景があります。
 
まず、銀行の業務には高度な金融知識と厳格なコンプライアンス順守が求められるため、専門性の高さが評価されています。法人営業や資産運用、融資審査など、扱う金額も大きく、その責任は非常に重いものです。
 
また、日本の銀行は成果主義の導入も進んでいますが、「年功序列」や「評価制度」が比較的強く残っている業界でもあり、勤続年数が長くなるほど着実に給与が上がっていく傾向があります。
 
さらに、景気や業績によっては、ボーナスに大きな差が出ることもあります。特に都市銀行では安定した支給が続いているケースが多く見られますが、地方銀行では業績による変動が大きい場合もあります。
 
一方で、異動や転勤が多い、長時間労働になりやすいなど、働く環境が厳しい側面もあります。高収入と引き換えに、時間的・精神的な負担を抱えているという点も理解しておく必要があります。
 

銀行員の収入と生活水準を理解しよう

銀行員、特に30代は、社会人としても経験を積み、収入面でも安定している時期に入ります。年収500万円～700万円程度という水準は、一般的なサラリーマンと比較しても高めであり、家族での旅行やマイホームの購入など、豊かなライフスタイルを実現することが可能です。
 
その収入の背景には、高度な専門性や責任の大きさ、そして金融業界特有の給与制度があります。一方で、働く環境には厳しさもあるため、年収だけでなくライフスタイル全体を見て判断することが大切です。銀行員の収入について正しく理解し、自分のキャリアや生活設計の参考にしてみましょう。
 

出典

厚生労働省 令和6年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種
 
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー