世帯年収「600万円」の共働き夫婦。子どもがいて生活が厳しいけど、周りはいくらくらい稼いでいるのでしょうか?「子育て世帯の平均年収」とは?

配信日: 2025.05.23 更新日: 2025.10.21
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世帯年収「600万円」の共働き夫婦。子どもがいて生活が厳しいけど、周りはいくらくらい稼いでいるのでしょうか?「子育て世帯の平均年収」とは?
「共働きで世帯年収もそれなりにあるはずなのに、生活が厳しい」という悩みを持つ人も多いのではないでしょうか? 特に子どもがいると教育費や生活費が増え、思ったよりもお金が残らないと感じることもあるでしょう。
 
そんな中、「ほかの家庭はどれくらい収入があるの?」と疑問に思うこともあるかもしれません。本記事では、子育て世帯の平均年収や生活が厳しい背景の一因でもある物価高の状況、生活に余裕を持たせるポイントについて解説します。
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日本の平均年収と子育て世帯の平均年収

まず、現在の日本の平均年収を確認してみましょう。国税庁の「令和5年分民間給与実態統計調査」によると、日本の給与所得者の平均年収は男性が約569万円、女性が約316万円、男女計が約460万円です。
 
この金額を見ると、世帯年収600万円の場合、男女個別の平均年収よりは高いものの、男性と女性それぞれの金額を足した額よりは少なくなります。とはいえ、この数字はあくまでも個人のものですので、世帯年収の平均を見ていきましょう。
 
厚生労働省の「2023(令和5)年国民生活基盤調査の概況」によると、全世帯の平均年収は約524万円ですが、児童のいる世帯でみると約813万円です。世帯年収600万円は、全世帯の中では高いほうですが、子育て世帯の中では少ないほうだといえるでしょう。
 

物価高の影響で家計が苦しく感じる

「生活が厳しい」と感じるのは、昨今の物価高が影響している可能性があります。総務省の消費者物価指数を見てみましょう。
 
指数は2020年を100とした場合、2024年は食料が117.8、外食が111.8、電気代が112.2など、多くの品目で物価がかなり高くなっています。物価高は家計を苦しめている一因と言えるでしょう。
 

世帯年収600万円で生活に余裕を持たせるためのポイント

それでは、世帯年収600万円でも余裕を持って生活するにはどうすればよいのでしょうか?
 
いくつか方法を見ていきます。
 

家計の見直しをする

家計の見直し、特に固定費を削減すれば長期的な節約が期待できます。例えば、スマホは格安SIMにする、必要以上の保険を見直す、家賃の安い地域へ引っ越すなど、できることを検討してみましょう。
 

ふるさと納税を活用する

ふるさと納税は、実質2000円の負担で各地の特産品を受け取ることができる制度です。年収ごとに定められた控除上限額の範囲内で寄附をすることで、食料品や日用品をお得に手に入れることができます。
 
節税しつつ返礼品でお得な生活にもつながりますので、ぜひ活用を検討してみましょう。
 

副業や収入アップを目指す

支出を見直すことにも限界がありますが、その場合は副業をする、本業での収入アップを目指すなども選択肢の1つです。
 
副業は、最近ではクラウドソーシングなどを通じてブログや動画編集、ライティングといった多種多様なものがあります。副業で月数万円の収入がプラスになれば、生活もその分楽になるでしょう。
 
また、昇給や転職などによる収入アップも検討したいところです。例えば、共働きの妻が時短勤務からフルタイムに変えるなどすれば、世帯年収が大幅に増える可能性もあります。
 

まとめ

世帯年収600万円は、日本の世帯の平均的な年収金額よりは高めの水準ですが、子育て世帯に限れば少ないほうになります。また、物価高の影響もあり、生活に余裕がないと感じる家庭も多いでしょう。
 
その場合、固定費の削減や副収入の確保、税制優遇の活用など、家計を見直すことで少しずつ改善できる可能性があります。ほかの家庭と比べてどうかという視点も大切ですが、それ以上に自分たちにとって最適な生活スタイルを見つけることが重要です。
 
まずは無駄な支出を減らし、必要に応じて節税や収入アップにもチャレンジしてみるのも良いでしょう。
 

出典

国税庁 令和5年分民間給与実態統計調査-調査結果報告-
厚生労働省 2023(令和5)年国民生活基盤調査の概況
総務省統計局 消費者物価指数 2020年基準 年平均
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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