「賞与年2回」と聞いていたので、入社2ヶ月で「ボーナス払い」の買い物をしました。新卒ですが、夏のボーナス「満額」もらえますよね?

配信日: 2025.05.31 更新日: 2025.10.21
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「賞与年2回」と聞いていたので、入社2ヶ月で「ボーナス払い」の買い物をしました。新卒ですが、夏のボーナス「満額」もらえますよね?
賞与の回数や支給時期は企業によってさまざまですが、「年2回のボーナス」と聞けば、やはりうれしく感じるものです。特に社会人になったばかりの頃は、家具や家電、スーツなど新生活に必要な出費が多く、「夏のボーナスで取り返そう」と少し無理をして買い物をする人も少なくありません。
 
今回は、そんな「夏のボーナス」をめぐるお金の使い方や注意点について、社会人1年目の目線で考えてみましょう。
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賞与(ボーナス)の基本知識

賞与(ボーナス)は、通常の給与とは別に支給される特別な報酬です。社員の働きぶりや会社の業績などをもとに、企業が独自に決定します。
 
多くの企業や公務員では、夏(6~7月)と冬(12月)の年2回支給されるのが一般的です。民間企業では、夏は6月下旬~7月下旬、冬は12月に支給されることが多く、公務員の場合は夏が6月30日、冬が12月10日と決まっています。
 
なお、賞与の支給日や金額、支給条件は企業によって異なります。同じ会社でも、部署や評価によって支給額が変わることがあるため、「全員が同じ額をもらえる」とは限りません。
 

新卒1年目の夏のボーナスは「満額」もらえる?

結論から言えば、新卒1年目の夏のボーナスが満額支給されるケースは少ないでしょう。
 
理由としては、ボーナスの金額は「査定期間(算定期間)」と呼ばれる一定の期間の働きぶりをもとに決められるからです。例えば夏のボーナスなら、前年11月からその年の4月くらいまでを評価する企業が多い傾向にあります。
 
しかし、新卒社員が入社するのは4月となり、ほとんどの査定期間に在籍していないことになります。そのため、評価の対象外となり、夏のボーナスは「寸志(少額)」程度、あるいは「支給なし」となるケースが多いのです。
 

冬のボーナスはどうなる?

冬のボーナスについては、4月から10月までの査定期間をしっかり勤務しているため、満額に近い金額が支給されるケースが多いでしょう。
 
例えば、月給が25万円で、年2回のボーナスが合計で4ヶ月分と決まっている場合、冬のボーナスはそのうちの2ヶ月分にあたる約50万円(額面)になります。手取りでは、税金や保険料を差し引いて約40万円程度になることが一般的です。
 
ただし、「勤務1年以上が支給条件」といった社内ルールを設けている企業もあるため、就業規則の賞与規定は事前によく確認しておきましょう。
 

ボーナス払いの注意点

「ボーナス払い」は、支払いを夏や冬のボーナス時期に先送りできる便利な仕組みです。しかし、新卒1年目の夏は満額のボーナスがもらえない可能性が高いため、慎重に使うことが大切です。
 
まずは、会社の賞与規定や査定期間を確認し、支給額がはっきりするまでは高額な買い物を控えたほうがよいでしょう。もし不安がある場合は、毎月の給与の中で無理なく返済できる範囲にとどめることをおすすめします。
 

新卒の夏のボーナスは「寸志」が一般的。計画的な買い物を!

新卒1年目の夏のボーナスは、寸志や支給なしが一般的で、満額もらえるケースは多くありません。ただ、冬のボーナスや2年目以降からは、働いた分だけしっかり反映されるようになっていきます。
 
だからこそ、最初のうちは無理のない範囲で計画的にお金を使うことが大切です。自分の就業規則や賞与の条件をしっかり確認して、安心して新生活を楽しんでいきましょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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