専業主婦で夫は「年収800万円」ですが、子ども2人で家計はカツカツです。周りは夏休みに「ハワイ旅行」などぜいたくしてるように感じますが、わが家は“普通より下”なのでしょうか…?
本記事では、子どもがいる家庭の平均年収はいくらなのか、専業主婦の世帯であればどれくらいの収入が一般的なのかを解説します。
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子どもがいる世帯の平均年収は約800万円
厚生労働省が2023年におこなった国民生活基礎調査の概況によると、子ども(18歳未満)のいる世帯1世帯あたりの平均所得金額は812万6000円となっています(2022年)。同調査では、子どものいる世帯で母親が仕事をしている世帯は全体の70%以上となっています。
2022年の全世帯の平均所得金額が524万2000円ですので、子どもがいる世帯は、いない世帯に比べて所得が多いことになります。しかし、同調査の生活意識の状況では、子どもがいる世帯の65%が「大変苦しい」または「やや苦しい」としています。
子どもを育てるためには、衣食住などの生活費だけでなく教育費もかかりますから、収入が多くても、生活が苦しいと感じたり、将来に不安を抱いたりしているのでしょうか。
専業主婦世帯の平均年収は約650万円
総務省の2023年の家計調査 によると、専業主婦世帯で子どもが1人いる場合の月収は54万8333円、子どもが2人の場合の月収は57万8376円です。こちらを年収換算すると、専業主婦を選択している子育て世帯の年収の平均は約650万~約695万円であることが分かります。年収600万円だと月々の手取りは32~36万円程度になると考えられます。
国民生活基礎調査によれば共働き、専業主婦世帯を合わせた子どもがいる世帯の平均年収が約810万円、家計調査によれば子どもがいる専業主婦世帯の平均年収が約650万円であることを踏まえると、子どもがいる世帯で母親が専業主婦でありながら世帯年収が800万円なのであれば、「普通より下」とは言えないでしょう。
お金の使い方は人それぞれ
SNSなどで、同じような年収や世帯構成の人が自分よりもぜいたくな生活している情報に接すると、ついうらやましくなったり焦ってしまったりすることもあるでしょう。しかし、見えるものだけが全てではありません。
子どもの年齢や宿泊先にもよりますが、家族4人でハワイ旅行をした場合の費用は約100万円からです。夏休みのハイシーズンなどではさらに費用が高くなると考えられます。
「そんな高額な旅行に行けるなんて」と思うかもしれませんが、家庭の状況はさまざまですし、お金の使い方も人それぞれです。
年収が同じくらいだったとしても、日頃の楽しみよりも家族旅行に行くことを優先させる家庭もあれば、日頃から外食に行ったり少しぜいたくをしたりしている家庭、子どもの将来かかる学費を考えて貯金することを意識している家庭などさまざまです。
海外旅行をしているからお金持ち、ブランド品を持っているからお金持ちとは限りません。
専業主婦世帯で年収800万円は平均よりも上
子どもがいる世帯の平均年収は約810万円、子どもがいる専業主婦世帯の平均年収は約650万円~約690万円です。専業主婦で子どもが2人いて年収800万円であれば、平均よりも上であると言えるでしょう。
節約して少しずつお金を貯めれば、ハワイ旅行に行くことも不可能ではないかもしれません。お金の使い方や考え方は人それぞれですので、他人の様子はあまり気にし過ぎないようにしたいですね。
出典
厚生労働省 2023(令和5)年国民生活基礎調査の概況
総務省統計局 家計調査/家計収支編 二人以上の世帯 詳細結果表 2023年
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
