平均年収が一番高い職業はやっぱり「医者」なの? 日本の平均収入と比較していくら高い?
ここでは、医師の年収、日本人の平均年収、そして他職業と比較して見えてくる実態を詳しく解説します。
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医師の平均年収はどれくらい?
厚生労働省が実施した「令和6年度沈金構造基本統計調査」では、医師(勤務医も含む)の平均年収は約1338万円とされています。また、ある企業の調査では、勤務医に限ると、国公立や公立病院で1324万円〜1473万円ほどという結果もあるようです。これらを見る限り、医師全体の平均年収は1300万円~1400万円の間が平均と考えていいでしょう。
日本全体の平均年収との開きは?
一方、国税庁の「令和5年分民間給与実態統計調査」によると、日本人全体の平均年収は約460万円です。つまり、医師はこの平均と比べて約3倍以上の年収を稼いでいることが分かります。この収入差は明らかで、「医師=高給取り」のイメージが統計上も裏付けられています。
医者より稼いでいる職業はあるの?
先述した厚生労働省の同調査では、医師よりもパイロットの方が平均年収が高く、パイロットの平均年収は約1697万円でした。単純な平均でみると、パイロットの方がやや高収入であることがうかがえます。
ただし、どちらの職業も年収には職場環境やキャリアの段階が大きく影響するでしょう。例えば、パイロットは若手のうちは訓練期間も長く、収入も抑えられがちです。また、機長になれるのは入社してから15年目以降といわれることもあるようです。医師も勤務医なのか開業医なのかや、専門科目によっても収入が異なるでしょう。
医師は年齢とともに収入が安定する傾向がありますが、パイロットは個人事業主として働く開業医と比較すると定年が早い職業でもあります。将来の職業を選択する際などには収入の高さだけではなく、働ける年数やライフプランも考慮することが重要といえるでしょう。
また、過去には、コロナによる航空需要減で一時的にパイロットの年収が低下し、医師がトップに立つケースもあったようです。
年収だけでない職業選びの視点
現在、年収が一番高いといわれているのはパイロットであり、医師は「二番目に年収が高い職業」といえるでしょう。ただし、医師は安定性や将来性が高く、パイロットは景気や航空業界の影響を大きく受ける点が異なります。
医師は日本人の平均収入(約460万円)の約3倍を稼ぎ、高収入職の代表格です。一方、平均年収だけを見ると、パイロット(約1700万円)の方が勝る場合が多く、現時点では医師が「日本で一番」という立場にはないでしょう。しかし、安定性を求めるなら、医師は今でもトップクラスともいえる選択肢であることが想定できます。
自分らしい働き方や収入、将来を考える際は、年収だけではなく、仕事の内容・安定性・ライフバランスなども総合的に検討することが大切です。
出典
総務省統計局 厚生労働省 令和6年賃金構造基本統計調査 表番号1
国税庁 令和5年分 民間給与実態統計調査
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
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